30, 04. 2013 季節の逆戻り


季節が逆戻りしたかの様に、気温の低い日が続く。せめて明るい陽光でも見られれば良いが、殆ど日は射さず昨日も終日薄暗かった。和紙を継ぎ足して、1m50cm を超えたスパイラルの最下段との格闘が続く。長さも幅も出て、表面積はかなりのものとなった。暫くはかかりそう。

作業の区切りが付いた2時過ぎに、散歩に出かけた。またウールのマフラーと手袋で、しっかり身繕いをする。本来なら休日で庭仕事をする方々が見受けられる筈なのに、人影が見当たらない。アセビの花が白くなっていた。庭のアセビは未だ白くはなっていない。ナナカマド公園を南へ向う。枝を切詰められたナナカマドに、幹の途中から細い枝が何本も出ていた。強い北風を避けて、住宅街を折れ曲がりながら南東へ向う。小公園のツリバナに、生きの良い芽が吹いていた。折れてテープで巻かれたツリバナはどうなっているのだろうか。





鉄道林前の道を東へ向う。ミズバショウの白い仏炎包が見えていた。ザゼンソウも混じっている。道路近くのザゼンソウは、未だ投げ込まれた雪の下。何れだけの量のユキを投げ込んだものか。此の沼沢地は道路から遥か下にあり、下りられないので植物は守られている。雪やゴミを投げ込まないでくれると良いのだが。




先日北の住宅街の小公園でハルニレに似た芽を見かけたので、ハルニレの聳える公園へ向う。花芽が増えていた。近くで比べられないが、同じ芽と思われた。近くの日時計のある公園を通り抜ける。黒く小さかった土筆が伸びていた。朝にNHKで放映されていた高齢の写真家と植物の交歓の様子を思い出した。土筆も胞子を出すし、茸の胞子の放出は夢幻の世界だった。土筆は庭に生えられると困り者となるが、野原の土筆は季節感があって佳い。




住宅を風除けにして、一番通りを西へ戻る。シデコブシの分厚い殻が外れ、白い花弁が現れていた。気温が高ければ一気に開くのだろうに。強い北風を避けて、住宅街を折れ曲がりながら戻った。車の往来も少なく、人影を見ることもなかった。




今朝は昨夜来の雨が降り続いている。風は少し治まっているが、気温が低く薄暗い。何時まで此の天候が続くのだろうか。