09, 02. 2013 白い闇の街


昨日は雪の予報が出ていたが、雲は多めながら青空が広がった。サンプルの立体に陶土と礬水を交互に施す作業を続ける。少し残った礬水に、陶土を溶かして塗るサンプルも作ってみた。正午前の天気予報で映し出された大通公園は、暗く雪が降っていた。山際に雪雲がかかっているものと思われた。

1時過ぎの電車で、札幌へ向う。西へ進む電車が大谷地付近で北へ向きを変えると、電車の東側は青空が広がり、西は黒い雲が低く垂れ込めていた。札幌駅を出ると、雪が降っていた。最初の目的の買物を済ませようと、南へ向う。先週教室へ見えた方が、程の良い長さの長靴を履いておいでだった。長さも良いが、底のしっかりした造りが気に入った。ミツウマの製品という。子供の頃の長靴は、皆三馬ゴムの長靴だった。小樽の会社だった様に記憶している。教えて頂いた界隈を一周したが、それらしい店舗は見当たらなかった。Netで地図を調べて出直そうと、西へ向う。道庁前の銀杏並木は、雪で霞んでいた。

道庁の正門から構内に入る。雪祭りに合わせてか、正門近くに巨大な雪達磨が作られていた。雪の降りが酷くなって来た。正門の位置から道庁が霞んで見える。ここ数日ニュースを賑わせている、PM2.5を思い出した。北京の空は黒く曇り、天安門が霞んでいた。極上の粒子とのことだから、マスクでは防ぎ切れないと思われる。気流に乗って、日本にも流れて来ているとのこと。原発事故の放射能と同様に、放出された危険物質はその地域だけでは済まず、地球全体を汚染することになる。




少し離れた位置が霞む程、降りが酷くなって来たので、北門を抜けてビルの地下から地下道へ入った。駅前で生花と茶菓を買い求めて戻った。最寄りの駅に着くと、空は曇っていたが雪は降ってはいなかった。今朝は雪は止んでいるが、昨夜は吹き荒れたらしい。ガラス窓には雪が張り付き、東の空が焼けて来た。