02, 11. 2012 落葉積る


日増しに日が短くなり、気温が下がって来ている。根雪が来る前のこれからの時期は、外界から色彩が失せ、最も暗さを感じる苦手な季節となる。昨日は午前中は雲間から陽が射して仕事を進められたが、午後に入ってねっとりと雲が広がり、薄暗くなった。ほぼ調子は整ったので、成形後に加筆することにした。

広がっていた彩色道具や絵具を片付け、2時過ぎに散歩に出かけた。歩き出す前に、庭を一巡する。ツワブキが開花寸前になって来ていた。雪が来る前に、花を見ることが出来そう。未だ葉の青いオキナグサの傍に、植えた積りのない花が咲いていた。背丈は低いが、アケボノソウの花に似ている。小さな蕾も付いていた。




どの方向を見ても雲が広がっている。庭木に鳥が来る様になって来たので、南の緑地帯を廻って来ることにした。時折雲の隙間から、僅かに日の位置が分かる程度。紅葉の輝きは失せ、殆ど葉を落とした樹も散見出来る。東町公園の芝生は、落葉に覆われていた。






南の緑地帯では、鳥に出会えなかった。住宅街を折れ曲がりながら、北東へ戻る。庭木が剪定されず、茫茫と伸びているお宅があった。空家かと思われたが、人が住んでいる気配はある。歪な梨が採取されずに残されていた。大きな庭木に絡まったヤマブドウの蔓には、数多くの実が下がっていた。通ったことのない道に出た。低い塀に絡まった蔦が、等間隔に植えられた庭木の幹に這い登っていた。新たな柿の木を見付けた。小振に剪定されているが、実を良く付けて色付いていた。







生垣に実が生っているのが目に入った。近付くとツルウメモドキの生垣だった。角のお宅で、2方向に生垣が廻っている。かなり以前に植え込まれたものらしく、根元に絡まる茎は太かった。頭上を素早い影が通り過ぎた。前方のお宅のTVアンテナに2羽のヒヨドリが止まった。ナナカマドの実は、大分落ち始めている。ヒヨドリが渡る季節となった。






夕刻から降り始めた雨が、今朝も降り続いている。天気予報には様々な注意報が並んでいた。今日は荒れ模様の天候らしい。