26, 10. 2912 最後の輝き


昨朝は放射冷却で冷え込みが厳しかったが、午前中は良く晴れた。午後から雨の予報が出ていたので、朝食後直ぐに仕事に取りかかる。正午を過ぎて薄雲が広がり、2時前にはすっかり暗くなった。駅前に用事があったのを思い出して出かける。南から強い風が吹いていた。南へ向って歩き出し、道立図書館裏のヤドリギを思い出した。南の空は幾分明るい。図書館を廻って、駅前に戻ることにした。

シラカバ公園を抜けて南へ向う。小学校前の緑地帯に近付いて、足が止まった。大きく伸びやかに枝を広げていた2本のプラタナスが剪定され、無惨な姿になっていた。近道をしようと、中央の沢の中の遊歩道を南へ抜ける。此処でも、大木が切り取られ、真新しい切り口を見せて、樹の幹が積まれていた。




アンダーパスを抜けて階段を上り、図書館の前庭に出る。ハクウンボクの実は茶色く朽ちて、色鮮やかだったシンジュの莢も朽ちてしまっていた。図書館入口前の大木に寄生したヤドリギの実が黄色く見えた。





前庭を東へ抜けて、南へ向う。歩道に大きく突き出たエゾノコリンゴが、重そうに実を下げていた。この道を南へ進むと、原始林に達する。歩道を離れて、図書館の南の広場に入る。葉が黄色くなり始めたエゾノコリンゴが完熟していた。葉と実に遮られながら、アカミヤドリギを探す。漸くアカミヤドリギを見付けた。実は完熟してはいなかった。暑かった夏の影響か、今年はヤドリギの生育が遅い。広場を西に通り抜け、前庭の西の道を北へ戻った。前庭の樹々は、最後の輝きを見せていた。次回此処を訪れるのは、雪解けが進んだ頃になるのだろう。









国道を越え、駅前で用件を済ませて外へ出ると、空が暗さを増して来ていた。足を速めて中央の沢を渡り、東の遊歩道を北へ戻る。沢の樹々も色付きが進んでいた。落葉松林は、絡み付いたヤマブドウの競演。ぽつんと雨粒が顔に当たった。足取りを一層早めて戻った。夕刻近くまで雨が降って、やがて西の空が明るくなって来ていた。





今朝は良く晴れているが、相変わらず風が強い。一雨毎に気温が下がり、厳しい季節が近付いて来ている。