02, 10. 2012 嵐が去って


列島を駆け抜ける様に、強い勢力の台風が去った。上空の偏西風が動きを早める役目をしたらしい。のろのろ迷走されるよりは、被害が少なくて良い。政界も波乱含み。内閣改造が行われて、第三次内閣が成立した。こう度々大臣が入れ替わると、名前など覚えていられない。何やらゲームを見ている感覚になる。

何とかボタンホールをし終え、ボタン付けをしようとしたら、裏止めの小さなボタンが見付からない。前回何を縫った折か忘れたが、小さな厚紙にびっしり並べられたボタンを3分の2程残した図像の記憶がある。ボタンを入れてある小箱を幾つも開け、ファスナー等の小物を入れてある箱も探したが無い。頭を冷やそうと散歩に出かけることにした。歩き出す前に庭を一巡する。昨年切詰めて頂いたのに、新芽が3m近く伸びたスモークツリーの陰で、コウライテンナンショウが実を赤く染めていた。再度切詰めようと思っていたユウバリシャジンに、二番咲きの花が付いていた。




南を廻って来ようと、住宅街をシラカバ公園へ向う。手前のお宅のインド林檎が僅かに色付いていた。早く袋を外した四十九号は、佳い色になって来ていた。上空は青空が広がっているが、西の雲が厚く怪しい。公園を抜け、南の緑地帯へ向う。剪定を受けていない大きなプラタナスの樹に、実が下がっていた。小学校のグラウンドの横で、帰宅途中の小学生が蜻蛉を捕まえていた。尾の赤い赤とんぼだった。







東町公園を通り抜け、南の緑地帯に入る。飛び交う小鳥の姿が見えるが、未だ樹の葉が多いので、枝に止ると姿が隠れてしまう。鉄道林前の道を西へ向う。歩道のない南側で、男性が腰を屈めて落ちた栗を拾い、ポケットに詰め込んでいた。この一帯には、エゾマツの高さに負けぬ大きなクリの樹が数本聳えている。路面には毬が散らばっていた。採取が面白くなったのか、鉄道林の中へ踏み込んでの栗拾いが始まった。実の重さで、栗は枝を垂れていた。





中央の沢の東の遊歩道を北へ戻る。メドウセージが未だ花を付けていた。これから咲く花序もある。随分花期の長い種。花の少ない時期だけに、中々魅力的な花。セッコウボクが見事に実を付けていた。庭のセッコウボクも、少し切詰めた方が良いかも知れない。西の雲は厚みと黒さを増していた。山際は雨が降っている様子だった。




今朝も良く晴れている。気温が下がって、ガラス窓は白く煙っている。好天の内に、切詰め作業を進めなければならない。