01, 10. 2012 台風駆け抜ける


南方から強い勢力の台風がかなりのスピードで北上し、昨日は交通機関が麻痺状態になった。暴風の領域が、列島の幅を上回るのだから凄まじい。洗濯機を仕掛け、灯りを点けてボタンホールに取り掛かる。手間のかかる作業だが、手でやった方が仕上がりも綺麗で、丈夫に出来る。暫くボタンホールが必要な縫物をしていなかったので、手が加減を忘れていた。

雨は余り強くはならず、11時前には上がったが、薄暗さは続いた。肩が張って来たので手仕事を止め、2時前に散歩に出かけた。少し南東を廻ろうと、南へ向う。胡桃の葉が色付いていた。胡桃は葉を早く落とす種だが、今年は葉を落とすのが遅れている。一番通りを東へ向う。剪定されたオオヤマレンゲの実が、赤味を増していた。昨年は出来の悪かった梨の実に袋がかけられ、鳥除けだろうかCDのプラスティック板が吊り下げられていた。千両梨と呼ばれる種だったと記憶している。蕾を見せていた園芸種のトリカブトが、鮮やかな紫色に色付いていた。






東の沢へ向って、道が下降し始める。ノウゼンカズラが未だ花を付けていた。大通公園でも見かけたが、花期の長い植物。ボタンの実が開き、中の種子が見えていた。ヤマシャクヤクの実はしどけなく開くが、ボタンは端正な感じがする。すっかり枯れた花序に混じって、咲き残りのフサフジウツギが小さな花を付けていた。





東の沢のオオバボダイジュの巨木は、梢から中程まで、もう葉を落としていた。沢伝いに北へ戻ろうかとも思ったが、雨の後で急階段を幾つも昇降しなければならないので自重した。煉瓦工場を通り過ぎ、高速道路の西の道を北へ戻る。二番通りに面した沢の公園の柳の葉も、黄色く色付いていた。ニシキギは葉の赤味を増し、ナツハゼの実は黒くなって来ていた。路面や叢の落葉の数が増して来た。






今朝起きてTVを点けると、三重県から上陸し列島を北上した台風は、三陸海岸から太平洋に抜けていた。道東を翳めて、千島列島に向うらしい。現在は雨も止んで、風は殆どない。災禍を残さず、通り過ぎて欲しいもの。