17, 07. 2012 シナノキの花


雨の予報も出ていた昨日は、午前中は曇っていたが、午後に入って次第に雲が切れて陽が射した。雨に濡れてはと、前日切詰めた植物をゴミ袋に詰め込む。玉咲きの紫陽花が咲き始めた。日陰の額紫陽花の花序も大分大きくなって来ている。多年草のカスミソウが見頃になって来た。一種生けでどっさり生けても、他の花の副えにしても佳い植物。





2時過ぎに散歩に出かけた。シラカバ公園を南へ抜け、東町公園を通り南の緑地帯を進む。シナノキの花が咲き始めていた。此処のシナノキは何れも巨木で、花との距離が遠い。ハルニレのある公園の中央に小振のシナノキがあるのを思い出し、鉄道林前の道を東へ向う。林には夥しい数の虫が飛回っていた。蝶よりも羽根の動かし方が速く、肉眼では見えるが写真には姿が捉えられない。図鑑で調べて、ヒロオビトンボエダシャクという娥が似ている様に思われた。春に見かけた綿帽子を冠った樹々を思い出した。あれは娥の卵が産み付けられていたのだろうか。




青空の領域が広がり、日射しが強くなって来た。湿度が高く、ぬるま湯の中を歩いている様な感じがする。ハルニレのある公園のシナノキも花を付けていた。甘い香りが漂っている。樹の下に設けられている水飲み場では、男の子が3人で水を掛け合い、一帯は水浸しになっていた。





一番通りを越えて、煉瓦工場の東の道に入る。夏草が高く生い茂っていた。庭に入り込まれては困るが、イネ科の植物もエゾノギシギシも、生え揃うとそれなりに美しい。二番通りに繋がる公園には、シナノキは見当たらなかった。休日の為か、二番通りの車の流れが少ないので、二番通りを西へ戻る。通りに面した空地では、子供達が虫取りをしていた。通りすがりに捕えた虫を見ると、バッタのようだった。





美容院のデッキには、ノブドウの葉が広がって、小さな花序が出ていた。二番通りを越えたて住宅街を北西に戻る。ハマナスの実が色付き始めていた。ホザキナナカマドの花が咲き始めた。蕾と咲き始めの花の姿が佳い。上空は良く晴れていたが、西の空は鱗雲が広がっていた。






雨が降り止んだと思ったら、本州は猛暑に見舞われている。南東から台風が接近し、九州地方はまた雨の心配が出て来た。漸く後片付けが始まったばかりなのに、これ以上被害が出ないことを願って止まない。


シナノキ     Tilia japonica シナノキ
ホザキナナカマド Sorbaria sorbifolia var. stellipla バラ科