31, 05. 2012 クマガイソウ


前夜綺麗な半月が見えていたが、昨日朝方は厚い雲が垂れ込めていた。風は相変わらず強い。午前中は仕事をして、陽が射し始めた午後に、すっかり背丈を伸ばしたクロフネツツジを切詰める作業をした。開花と同時に伸ばし始めた枝は、20cm近く伸びている。中央部分の枝が混み合うので、中心へ向って伸びる枝を切り落とした。未だ背丈が高過ぎるが、花の跡の実を取り去る折に、もう一度切詰めることにした。




大きな蕾を上げていたアツモリソウが開いた。通路から見ると、横向きに咲いている。直ぐ傍の色付き始めたハコネツリガネツツジの枝を除けて、何とか正面の写真を撮った。数年前、アツモリソウと書かれた名札が付いた苗を買い入れたものだが、これはクマガイソウに相違ない。昨年蕾の段階で、猫に折られてしまって、初めての開花となった。新たに増えた株は、未だお辞儀をしている。





下草として植えてあるキジムシロとミヤマダイコンソウが咲き始めた。葉や茎に繊毛のあるミヤマダイコンソウよりもキジムシロの方が、すっきりとして好ましい。




クロフネツツジの枝切りに手間取って、作業を終えると2時半を過ぎていた。夕食の素材を買い求めに出かける。少し北西を廻って、スーパーへ行くことにした。ハマニンドウが開いていた。昨年は、門柱を覆い隠す様に垂れていたのに、今年は垂れていた枝が全て切詰められてしまっている。北の住宅街では、蕾を見せていたフサスグリに実が出来ていた。ツリバナに花が咲いていた。住宅街の外れから眺めた西の山並みは、雲で霞んでいた。






強い風に乗って、綿毛が舞っている。空地や公園は、タンポポの丸い綿毛で真っ白。もう綿毛を飛ばしてしまった株もある。タンポポに代わって、アカツメクサシロツメクサが咲き始めていた。昨年夏に佳い姿を見せていたコカラマツが、薄く柔らかい葉を広げていた。




キジムシロ  Potentilla sprengelliana バラ科
クマガイソウ Cypripedium japonicum ラン科
ミヤマダイコンソウ Geum calthifolium var. nipponicum バラ科