25, 05. 2012 ユキザサ


前日とは打って変わり、昨日は気温も上がって良く晴れた。既に彩色が済んだ和紙の成形でも、暗いよりは明るい方が気分良く仕事が出来る。明るい陽光で、蕾を持ち上げていたユキザサが、一斉に開き始めた。別名アズキナと言って山菜として食用になるらしいが、専ら観賞用で食用にしたことはない。にょきにょきと芽を出していたアマドコロは背丈を伸ばし、葉影に先端が緑色の花を付けている。背丈が伸びて増えるので、境界近くに追いやられているコンロンソウも咲き始めた。クロフネツツジからバトンを受けた石楠花は、ほぼ満開となって来た。







2時半過ぎに、散歩に出かけた。晴れて暖かいので、北西から四番通りを廻ろうと、住宅街を適当に折れ曲がりながら進む。インドリンゴが花を開き始めていた。奥の四十九号と思われる樹は、ほぼ満開だった。生垣と道路の間に植えられたセンダイハギが咲いていた。初めて通る道筋で、見事なヤマシャクヤクの株を見付けた。もう開いている。これだけの株に育つのには、数十年は経過していると思われる。





南北に走る幹線道路を北へ向う。西の山並みは霞んでいた。四番通りを東へ戻る。ハリエンジュの葉が開いていた。キタコブシはもう葉を繁らせていた。キタコブシに続く木立を北へ進む。ハルザキヤマガラシが、野原を黄色く染めていた。







木立の外れから、低くなっている原野を見渡す。通りへ戻り、東へ進む。東側から見ていた雪捨て場はユキが融けていたが、融けていたのは積上げた雪で、道路から下がった窪地には未だかなりの雪が残っていた。何れだけの量の雪が運び込まれたものだろうか。盲学校の角を曲り、南へ戻る。藤の花序が分離して、蕾が出ていた。藤の花が満開になる頃、制服を夏服に着替えて、見事な藤棚の前で学級写真を撮ったと甥昔を思い出した。




アマドコロ  Polygonatum odoratum var. pluriflorum ユリ科
コンロンソウ Cardamine leucantha アブラナ科
ユキザサ   Smilacina japonica ユリ科