26, 04. 2012 梢華やぐ


朝方は霧が深く曇っていた昨日は、10時を過ぎて空が晴れ渡った。たっぷり色を引いてから庭に出る。気温が上がって、羽織っていたカーディガンを脱いで作業を始める。内庭の敷石に並べてあった膨大な量の竹の片付けを始めた。冬を越すと折れる竹が出て来て、毎年不足分を補充して頂いているので、竹の種類が数種ある。種類と長さで仕分けをして荒縄で縛り、出窓の下に積んであるブロックの上に納めた。此の手の力仕事は不得手で、かなり草臥れた。

工房の裏庭から戴いて来たエゾエンゴサクが出て来た。蕾も付いている。増やして、一帯を青くしたいと思っているが、何時のことになるのやら。昨年株分けをしたキバナノアマナも出て来た。もう蕾が出ていた。枯葉を突き破り、バイモの芽が伸びて来た。エンレイソウにも蕾が付いていた。開花は間近い。






午後は彼方此方に散乱している縄を片付ける。ゴミ袋3つに詰め込んだが、未だ収まり切らない。残りは落葉や切り残しの植物の茎の始末と一緒に片付けることにした。もう一度色を引いて、夕食の素材を買い求めかたがたの散歩に出かけた。革のジャケットは取り止めて、木綿のジャケットを羽織った。北西の住宅街のサンシュユの様子を見ようと、西へ向う。シラカバ公園傍のお宅の赤い芽の植物が、今年も奇怪な姿を現していた。ルパーブかも知れない。西の住宅街ではモクレンの殻が開いて、白い花弁が覗いていた。





北の沢の遊歩道を進み、北西の住宅街に入る。サンシュユが開き始めていた。札幌の方が暖かいので、植物園のサンシュユの大木も開花しているに相違ない。住宅街を東へ戻る。丸い小さな芽を付けていたユキヤナギが、緑に芽吹きを始めていた。ゴンズイではないかと思われる木も、芽を膨らませて来ていた。花を見るのが愉しみとなった。赤い枝を見せていた楓の枝先に、白い芽が吹いていた。国道傍で見かけた華やかなネコヤナギを思い出した。あの樹はどうなっているのだろうか。







北東の空は晴れて、青山の奥の雪山も見えていたが、西の山並みは雲で霞んでいた。何時もよりヤマが高く見える。雨が近いのかも知れない。最も東の小公園の雪が融けていた。冬から気に懸かっていた巨木を見ようと、小公園に入る。巨木は小公園の敷地ではなく。東に隣接する農業改良センターの敷地に聳えていた。樹形はカラマツに似ているが、松毬もなく梢が赤く煙っていた。小公園の出口に、名称不明の樹が勢いの良い芽を伸ばしていた。





あれ程良く晴れていたのに、昨夜は雨が降って敷石が濡れている。風も強まって来ている。今日は先年旅だった、父の祥月命日。来客で落ち着かない一日となりそう。