04, 04. 2012 春の嵐


昨日は、発達した低気圧が列島を襲った。強い風と雨で、交通機関にも支障を来し、多くの被害も出た。夕刻まで雪や雨が散らついたものの、風も強くはならなかった。嵐の到達はこれかららしい。陽は全く射さずに、薄暗い一日だった。気乗はしなかったが、前、前々日と仕事にならなかったので、大きな流れを作るべく、絵具を引いた。絵具が乾く間を利用して、前日形を入れた革を裁った。二度目の絵具を施し、接着綿と中袋の裁断をした。これで何時でも空いた時間に縫うことが出来る。



散らついていた牡丹雪が、霧雨に変わった。酷くならぬ内に、散歩に出かけた。傘をさす必要のない小糠雨。泥濘が予想される緑地帯を避け、東町公園の北の道を西へ向う。久々にヒイラギナンテンのあるお宅へ立寄った、木は切詰められ、葉の損傷は無かったが、花芽は見られなかった。門柱から玄関まで、雪掻きをした様子が無い。空家となったのだろうか。もう1軒ヒイラギナンテンのあるお宅を思い出して立寄ったが、屋根からの落雪に埋っていた。




中央の沢の遊歩道を北へ進む。此処と北の沢の遊歩道は、小砂利が敷かれていて泥濘とはならない。北の沢のツルアジサイを絡ませたカシワの枝が折れていた。昨年程酷くはないが、一冬を越すとかなりの枝が折れてしまう。根元から細い枝を出したトチノキに、赤く光る芽が出ていた。




少し雨粒が大きくなったので、沢を離れて住宅街を東へ戻った。雪の壁が融けると、様々なものが現れて来る。昨秋切詰めなかったのか、ススキが塀から垂れていた。僅かに色を残したツリバナも現れて来た。僅かに実を残したエゴノキも出て来た。実を落とし残った蔕が、赤味を帯びている。最も大きな実を付ける柿の樹のあるお宅に立寄る。冬芽が僅かに膨らんで来ていた。





今朝は小雨が降っているが、風は強くはない。早朝のニュースで、40mを超す防風の様子が報じられていた。風が酷くならぬ内に、夕食の素材を買い求めに行くことにしよう。