10, 03. 2012 春めく


朝方は雲が多かったが、昨日は9時過ぎには快晴となった。空の青が幾分弱めなのが、春らしい気分を助長させる。前日工房へ出かけて出来なかったので、洗濯機を仕掛け,雑用を済ませた。完全に乾いた和紙の作品を、裏表に床に貼り込む。裏に施す色が表に出ぬ様に,2回礬水を施した。乾きを待って,色を乗せる。礬水や絵具の乾く間に,手がけたバッグの雨蓋代わりの幅広のベルトを作る。以前は,布の様に袋に縫って返していたが、作業が面倒な割に出来上りがすっきりしない。10数年前からは,表と裏の革を夫々縫い代を仕上がり寸法に折り曲げて両面テープで固定し,両者を両面テープで付けてステッチをかける方法を取っている。角は縫い代が出ない様に、追いかけで中へ折り込む。平坦な部分も革が4枚、角は8枚重なるので,クリップで固定してからステッチを掛けると,すっきり仕上がる。裏面の金具は,胴に固定する為のマグネット キャッチ。昨夜ステッチを掛けた。この厚さになると、おんぼろミシンでは一針一針、針を押込む様に縫い進めなければならない。





2色目の色を施し,2時過ぎに散歩に出かけた。陽射しが明るくなって来たので,もこもこ毛皮の付いた上着でもあるまいと、緑色の革のジャケットに着替えた。南西を少し廻ろうと,南へ向う。幹線道路のユキは完全に融け,路面が乾いていた。東町公園を過ぎて,昨年見事に花と実を付けた,オオヤマレンゲを見に立寄った。枝折れもなく、冬芽を膨らませていた。南の緑地帯を進む。コガラとヤマガラの姿が見られた。





鉄道林前の道を西へ進む。中央の沢の東の遊歩道に入る。一際高い巨木に、ミズナラと名札が付けられていた。最上部の写真がミズナラ。沢を渡る階段まで北へ戻り,住宅街を北東へ戻った。気に入りの庭のお宅のモクレンが,今年も数多くの芽を出していた。昨秋出現したドーム型の住宅の前を通る。東西に長く下がっていた氷柱は消えていたが,頭頂部には未だ雪が残っていた。近くにシデコブシがあるお宅を思い出した。南北に走る幹線道路を渡ると,街路樹のナナカマド脳絵が騒がしい。珍しく未だ実を残しているナナカマドに、ヒヨドリが群がっていた。モクレンに比べると芽は小さいが,シデコブシも数多くの芽を突き上げていた。





昨夜は月が明るかったが,今朝も雲なく良く晴れている。気温は低めで,石楠花の葉がきりりと巻いている。被災地で孤独死される方の数が増えている。遅々として進まぬ復興。課題は山積している。