07, 03. 2012 霙まじりの雨


曇っていたが、昨日は気温が上がり,庭木に咲いた雪の華も、屋根の雪も直ぐに融け落ちた。9時過ぎに薄日が射して来て,一仕事進める。正午前には、また雲が広がり、薄暗くなった。今日は荒れ模様の予報が出ていたので仕事にはならないと思い,その間に手仕事を入れようと、午後から札幌へ出かけた。車道はすっかり融け,歩道も雪が緩んで,シャーベッド状態だった。

廻る所が数カ所あって時間を取られそうなので,駅前からバスで南へ向う。NHKの屋上の温度表示は,6.3度だった。南1条で降りて,付属品を買い求める。西に向い,初めてのギャラリーを探した。新しく出来た知らない展示空間には,足を運ぶ様にしている。陶芸家、和紙の造形家、アクセサリー作家の3人展。もう狸小路が近い場所のギャラリーだった。ギャラリーは開口部も広く,道路から中が良く見え,すっきりした空間だったが,周囲の猥雑さが少々気に懸かった。1軒おいて北には,大きな赤提灯が下がっていた。陶芸家Tさんは新たな展開を見せていたし,始めて目にする和紙の造形家は、面白い作品を見せていた。

少し北西へ向い,東急ハンズに入る。義妹の誕生日が近いので,買物用のバッグでもと思い,素材の皮を買い求めた。北へ向い大通公園を通り抜ける。此処の樹々も,剪定が施され,切り口が真新しかった。霙まじりの雨が落ちて来た。冬のコートを止めて,フード付きの皮コートに取り替えて出て来て正解だった。道庁の南門から入り,構内を抜ける。南門傍のハリギリの芽が膨らんでいた。別名センノキの此の樹には,花も実も付く筈なのだが,昨年は確認出来ず,実の跡も残っていない。雌雄異株なのだろうか。池は岸に近い部分の雪が,色が変わって,氷が融け出しているのが判った。北側の水面も広がっていた。人を恐れぬマガモが、近寄って来る。餌を期待しているのかも知れなかった。





雨が酷くなって,フードから雫が垂れて来たので,道庁正門前のビルを通り抜けて,地下道に入った。人の流れが多く,息苦しい。駅前で,日本茶や団地で手に入らぬものを買い込み、大荷物を下げて戻った。最寄りの駅に着いても雨は降り続き,歩道はぬかるんで歩き難かった。買求めて来たバッグの素材が下の写真。これに,手持ちの革と革の裏に貼り合わせる接着綿で、材料は全て整った。ぎりぎりの素材で作るのは大変だが,パズルをする感じがあって面白い。




今朝は風が強く,厚い雲が切れて青空が覗き始めて来た。思いがけず、陽射しを待って仕事が出来そう。