10, 02. 2012 工房へ


気温は低かったが、昨日も良く晴れた。安定感の悪い不定形の小品を,段ボール箱3つに入れて、タクシーで工房へ向うことにした。途中で昼食を調達するのも面倒なので,近くのコンビニに出かけた。道が凍てついて,歩き難い。昨年取り壊された住宅の空地の雪の山に,風が作った雪紋が出来ていた。僅か2日だったがプラスの気温で雪が融けて、生垣のイチイが覗いていた。

10時少し前に,後部座席に箱を並べ,手で押さえながら出発した。先月と同じ,交通量の少ない道を走る。原野を北へ進み,東雁来の橋を渡ると,遥か西に藻岩山がくっきり見えていた。

前回手が廻らなかった陶筥3つとマグカップの処理に入る。目の細かい紙鑢を当てる作業で,1時過ぎまで時間がかかった。遅めの昼食をとっていたら,窓の外に小鳥の動く姿が目に入った。何時の間にか空は曇って,小雪が舞っていた。忙しなく動き廻る小鳥は、コガラだった。あんな所にも虫がいるのか、フェンスを支える丸太まで突ついていた。





絵付けを始めて間もなく,写真家のMさんが見えた。昨年彼女の個展以来で、久々の再会。お元気そうだった。工房で開催された作品展の写真を頂戴した。絵付けを終えて、糸底や、陶筥の身と蓋が接する部分に撥水剤を施し,透明釉をかけ終わったら,4時を過ぎていた。散らついていた雪も止み,空は晴れていた。裏庭は山麓なので陽が陰っていたが,南に見える札幌の市街は未だ陽が当たって明るかった,随分日が長くなった。焼き上がっていた鉢とポットを抱え,K・kさんの車で送って頂いてお暇した。



帰りの車窓からは見事な夕映えが見られたが、最寄りの駅に着いた頃には日は暮れていた。昨夜月が明るかったが,今朝も良く晴れている。今日の最高気温は-6度。寒気は中々手を緩めない。