04, 09. 2011 タマノカンザシ


遅々として動かなかった台風12号が、高知県に昨朝上陸した。大きな暴風域を持つ他に、長く尾を引く雨雲を先行させ、遥か離れた地域にも風雨をもたらす。午前中は比較的雨が弱かったが、正午を過ぎて雨脚が強まった。

幾分雨が小降だった朝方に、庭に出てみた。風と雨にいたぶられて、植物が寝そべってしまっていた。本州の方は被害が出ている様子で、庭の植物が倒れた位では不平は云えない。勢力が強い割には動きが遅いので、どうしても被害が大きくなる。



数日前から蕾を上げていたタマノカンザシが開いていた。開いた花は花魁の長い簪を連想させて艶やかだが、蕾の力強い形が気に入っている。百合程強烈ではないが、芳香を放つ植物。






ナツエビネが花序を持ち上げていた。花序は広がった葉の下から伸び上がる。昨年よりも一月程、生育が遅れている。昨年旅に出る前とほぼ同様の状態。旅から戻った8月下旬には、満開の状態だった。以前は当地では生育しなかった植物なので、初夏から夏にかけて、充分な日照と気温の高さが必要なのだと思われる。




教室を終えた午後は風雨が強まったので、散歩を取り止め陶の作業をして過ごした。今朝も雨が降り続いている。風は心持ち治まっている。日本海へ抜けた台風は、北北東へ進むらしい。遠く離れた道内にも、大雨や洪水の注意報が出ているので、今後の動きが気に懸かる。


タマノカンザシ Hosta plantaginea var. japonica ユリ科