10, 08. 2011 ネジバナ


前日同様、昨朝も朝方霧に包まれた。多湿の空気中の水分が、夜分に冷やされて霧になる。10時前には霧は晴れて、暑い陽射しが照り付けた。今日、明日と雨の予報が出ているので、心配な植物にのみ、水を撒いた。

クロフネツツジの下で、ネジバナが咲き始めた。少しずつ増えて来ているが、細く小さな躯体なので、目立たない。此の付近をネジバナで埋めようと植え込んだが、予定通りには広がって来ない。




西の境界付近に移植したツリガネニンジンも、花を開き始めた。東側の花の3分の1位の背丈。来年には背丈を伸ばして、生垣代わりになってくれると思われる。ヤマシャクヤクの実に亀裂が入り、赤い実が覗いて来た。ヤマシャクヤクは、随分株数を増やしたので、2年目にならないと発芽しないが、採種してお好きな方にお送りしようと考えている。




午後に入って雲が出始めた。2時少し前に、駅前のスーパーに買物があって出かけた。暫く出かけていない道立図書館のイヌエンジュが頭に浮かんだ。帰りは荷物が少し重くなるのと、未だ陽射しが強いので、5月に友人のTさんを案内した近道を通ることにした。シラカバ公園から公園伝いに一番通りへ出る。此の通りの街路樹はプラタナス。迷彩服の様な樹皮が面白い。目で追いながら西へ向う。樹皮が浮き上がって、中から白い樹皮が見えている樹があった。文様はこの様にして出来るらしい。盛大に樹皮が剥けて、白い面が広がっている樹もあった。




中央の沢近くのお宅で、ヤマハハコが咲き始めていた。沢の階段を下り、沢の中の遊歩道を南へ進む。見えている橋は、鉄道林前の道の橋。橋を潜って南進すると、線路を超えるアンダーパスに出る。緩い坂道を上って、図書館前の道に出た。




図書館の前庭に入ろうとして、更に南のヤドリギを思い出した。南へ進み、ズミが並ぶ図書館の裏庭に出る。ズミは葉も枯れずに、実を沢山付けていた。ヤドリギの実は未だ小さく、アカミヤドリギも色付いてはいなかった。裏庭の西に聳えるカラマツには、小さな松毬が鈴生りだった。雨雲が空を覆い始めた。陽射しは弱まったが、湿度が滅法高い。雨が近いかも知れないと、図書館の西の道を北へ向った。





ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena ラン科 モジズリ