05, 08. 2011 工房で


朝方は雲が多かったが、間もなく晴れ上がり、昨日も暑い一日となった。出来上がった器を包んでみたら、とても1度には運べない容量になったので、陶筥は次回に運ぶことにした。少し余裕が出来たので、先日K・Kさんが興味を示されていたジャノヒゲを掘って鉢に入れ、持参することにした。9時台の電車で、工房へ向う。

荷物が少し重かったが、途中にあるナンテンを見ようと、三角山を目指して歩き始めた。陽射しは強いが、風が吹いて心地良い。雪で傷んだのか、ナンテンは可哀相な程に、切詰められていた。それでも花は終って、実を付けていた。最後の急坂を登り、工房へ辿り着く。アケビの実を期待していたが、あれ程花を付けていたのに、実は生っていなかった。西側の屋根から蔦が伸びている。廻ってみると、ノブドウだった。もう実を付けていた。秋が愉しみとなる。





玄関には、ハンゲショウが生けられてあった。日陰から日向へ移植されたら、花を付け、葉も白くなったとのことだった。小さな器には、ウドも挿されていた。鳥の形の蓋物の蓋は、既に素焼が出来ていた。蓋の受けの部分を少し削って、座りを良くする作業に入る。K・Kさんが石膏板を使用する陶土のサンプンルを作って下さった。イメージしていたものより、大分水分が多く柔らかかった。石膏板は、完全に乾燥するまで、3週以上を要するとのことだった。未だ紆余曲折はあろうが、此の手法で、春から考えているものを制作しようと思う。

昼食を終えて、裏の庭に出てみた。樹々の緑が濃くなって、鬱蒼としていた。ウドが花を付け、オオウバユリは実を付けていた。斜面の下の方に、オオハンゴンソウが咲いていた。昔は、線路の脇や、農家の庭に良く咲いていた植物。久々に目にして懐かしかった。午後作業を続けていると、デッキの傍の樹に、アカゲラが飛来して、ドラミングを始めた。何とか姿を撮る事が出来た。






作業を終え、持参した器の素焼をお願いして、地下鉄の駅まで送って頂いた。'08年に同会期の個展をお願いした斎藤氏のグループ展を観に、コンチネンタルギャラリーへ向う。会場で昨年個展以来、斎藤氏に会って、少し話が出来た。ギャラリーを出て、大通公園を東へ向う。ビアガーデンが設置され、大勢の人々で賑わっていた。春に花を付けていた樹を見上げる。樹形からセイヨウトチノキではないかと思っていたが、丸い実を付けたトチノキだった。北へ向い、道庁の南門へ通じる道を東へ向う。春に白い花を付けていたシウリザクラではないかと思われる樹が実を付けていた。道庁の前庭を抜けて東へ向う。サルスベリは、漸く一枝が花を開いたところだった。昨年の今日は、旅に出発している。その数日前に、サルスベリは開花し始めていたのだから、6月と7月の天候不順が開花を遅らせていると思われる。





久々に雨の予報が出ているが、今朝も良く晴れて風が強い。庭はカラカラ。水撒きをしなければならない。