17, 06. 2011 ツルハナガタ


朝方雲が低く垂れ込めて、皆既月食も見られなかったが、やがて雲が切れて昨日は久々の快晴となった。陽射しが強く、気温が上がって来た。洗濯機を仕掛けて庭に出る。彼方此方で、ツルハナガタが賑やかに咲き始めた。ずっと名称が判らなかったこの植物も、'07年の個展の折に見えた早川禎治氏が個展終了後に送って下さった「カイラス巡礼」の記述で名称を知ることが出来た。御本には、学名のアンドロサケ・サルメントサと記されていた。久しくお目にかかっていないが、お元気でお過ごしなのだろうか。

ウスユキソウも次々と咲いて来ている。少しずつ違いはあるが、同定は出来ていない。クリンソウも、上の段まで花が開いていた。






昨年の夏旅から戻ったら、スモークツリーが茫々と伸びていた。驚く程延びた枝を慌てて切詰めたが、今年はその反動か、数多くの新芽が一斉に芽吹いた。このまま大きくなられては大変なので、芽を切り取る作業をした。魅力的な葉の色をしているのだが、もう10年近くになるのに一向に花を付けない。




作業を終えて家に入ると、2泊3日の予定で、弟夫婦が車で道東へ出かけるところだった。丁度好天となって何より。そろそろ原生花園の花が咲き出す頃かと思われる。友人の作家Tさんからメールが入っていた。随分以前からいっしょに歩こうと計画していたのだが、中々双方の都合が合致せず遅れていた件。今日見えるとのことだった。ご覧になりたい植物が、列記されていた。

昼食用のパンの買い置きがなかったので、今日の分も含めて、Sora迄買いに出かけることにした。往復歩くと時間がかかり過ぎるので、行きはバスで、帰りを歩くことにした。バスを降りて三番通りを渡ると、角のお宅に大きなキリが花を付けていた。以前は団地内でも何軒かのお宅で見られたが、大きくなり過ぎて切られ、見かけることがなくなった。久々に目にする桐の花だった。




パンを買求めて、東へ戻る。三番通りから斜めに入る道の角にあったキササゲは見ることが出来なかった。ハイマツもかなり傷んで、切り取られていた。空地の木立にある大きなクリの樹は、未だ花を付けていなかった。名称不明の巨木は、幹の上の方迄、蔦を絡ませていた。特徴のある葉なのだが、何の木なのか判らない。




斜めに入った道は、やがて三番通りに平行になる。中学校前のヤドリギは、葉に隠れて目立たなくなっていた。道は北の沢で行き止りとなる。西の遊歩道を北へ向う。木陰が気持ち良い程、気温が上がっていた。楓の花が落ちて、プロペラの様な実が生っていた。クルミは花が終ったのか、赤い花房が残っていた。





今朝も雲なく良く晴れている。Tさんご希望の植物を見回る散策路も計画済み。最後は道立図書館迄遠征する計画を立てた。佳い散歩日和になりそう。


ツルハナガタ Andorosace sarmentosa サクラソウ