25, 05. 2011 ハルニレの実


曇りのち雨の予報が出ていた昨日は、強い風の為か10時前には雲が切れて、青空が夕刻近く迄広がった。ゴミの集荷日なので、作っておいた枝や枯葉、掘り上げた根等が入ったゴミ袋を、集荷場所に運んだ。前日カタツムリを入れたゴミ袋も忘れずに運んだ。昨年、芽を出して葉を広げて間もない、シロバナレンゲショウマの葉は残し、成長点の芯のみ食べたのは、カタツムリかも知れないと思われる。何たる美食家。

ゴミ袋を運び終わり庭仕事に取りかかろうとしたが、余りの風の冷たさに退却した。陽射しが強くなるのを待って、陶筥の内側を削る作業をした。昼食後、何とか我慢出来る気温になって、再度庭に出た。植えた覚えのない植物が、今年も賑やかに咲き出した。最も繁殖力旺盛なのは、ムラサキケマン。細長い双葉の段階でそれと判るので、見付けると抜き去るのだが、他の植物の陰に隠れて生育して花を付ける。薄紫色のアイヌタチツボスミレもほぼ同様。小さなフイリミヤマスミレは、もう少し増えてもと思うが、余り増えることはない。





ナツツバキとハコネツリガネツツジの間にある比較的小さなドウダンツツジを、カラマツを切った南の境界近くへ移動させようと掘り上げてみたが、びくともしなかった。水をかけて土を柔らかくしたり、工夫してみたが手に負えなかった。小一時間の奮闘の末に諦めて、散歩に出かけた。庭仕事が続いて、気に懸かっている事があった。ハルニレの花が、そろそろ実になっているのではないかということ。風は強いが、陽射しが強く暖かくなって来たので、南東の公園を廻って来ることにした。

住宅街を適宜に曲がりながら、鉄道林前の道に出る。蕗の薹の花が、白い綿毛になっていた。針葉樹の北側の雑木林に、面白い葉を出している巨木を見付けた。梢に纏まって葉芽が出ている。東の窪地のミズバショウは、もう仏炎苞が倒れ、葉が大きく伸びていた。ザゼンソウの葉も伸びていた。固い仏炎包のザゼンソウは、此の後どの様に変化するのだろうか。






団地の東外れの道を北に曲り、小学校の東の公園に入る。東の沢の南に位置する公園は、かっての沢の地形をそのまま活かし、中央部が低くなっている。東側の土手に、ハルニレが聳えている。もう梢が緑になっていて、時期を失したかと一瞬思った。近付くと緑は葉ではなく、図鑑で見覚えのあるホップに似た小さな実の集積だった。上は5月上旬の花、下が緑色の実。確かに別に葉の芽が出ている。先に花が咲き、実を生らせたハルニレは、どの様な葉を付けるのだろうか。




住宅街を通り、三番通りの窪地へ向う。数日前、未だ葉が完全に開いていなかったオオヤマレンゲに蕾が上がって来ていた。北の窪地は、緑が深くなっていた。オオウバユリの葉が大きく広がっている。庭のコウライテンナンショウは、未だ花莖を上げて来たばかりだが、仏炎苞を形成している株もあった。庭のアイヌタチツボスミレより、紫色が強めのスミレが咲き出していた。もう終盤のエゾエンゴサクの種子を採取した。階段を上り公園に戻ると、目の前を黄色いものがすっと流れて行った。草地に着地したのは、キアゲハだった。羽化して間もないのか、暫く羽根を広げたまま動かなかった。






日暮れて降り始めた雨は、今朝は上がっている。僅かに青空が見えているが、風は強い。掘りかけたドウダンツツジを何とかしなければならない。