19, 05. 2011 若葉萌える


午後から雲が増したが、昨日午前中は良く晴れた。気温も上がって、強い風にも拘わらず、寒さは全く感じなかった。西隣の奥様がお子さんを連れての散歩の途中で知り合われたご姉妹が、山草をご覧になりたいとのことで、午後から見えることになっていたので、食材の買物を午前中に廻した。樹を切って下さった職人さんは、このご姉妹の紹介とのこと。家の場所を伺うと、昨秋見事な葉と実を付けた蔦の写真を無断で撮らせて頂いたお宅だった。

初めて革のジャケットを羽織らずに、カーディガンを羽織って出かけた。かなりの寒がりなのだが、心地良く歩けた。ナナカマド公園を抜けて東へ向う。南向きの庭のお宅のヤグルマソウが、もう蕾を上げていた。雪で酷く曲がっていたナツハゼが幹を真直ぐに持ち上げ、若葉を出していた。更に東のお宅の塀から、タッタソウが顔を出していた。数日前迄、赤い芽を見せていた紅葉は葉を展開させ始めていた。






少し回り道をして、東の沢を通る。もう葉が緑になっているかと思われた楓と思われる黄色い若葉は、益々量感を増して,黄色く輝いていた。巨大なマンサクでも見ている感じだった。イワガラミの変化を見ようと、絡んでいる樹を見上げる。若葉に隠れて、葉の展開が見極められなくなっていた。白い花が咲く迄は、離れた位置からの判別は難しくなった。




三番通りの公園の窪地に立寄る。珍しく先客があった。数人の母親に連れられた小さな子供達。住宅街の中のこの様な安全な場所に自然が残されているのだから、大いに活用すると良い。散った桜の花弁を集めたり、咲き残りのエゾエンゴサクを摘んだりして、愉しそうだった。エゾエンゴサクの青が大分減って来ている。週末辺りは、種子の採取が出来そう。窪地の南に聳えるカラマツの梢が、すっかり緑色に変わっていた。つい数日前、葉を開き始めたシラカバが、葉を茂らせていた。






午後からの来客の為に、焼き上がった水差しにシラネアオイをたっぷり生けた。庭から想像していた様に、見えたご姉妹は、佳い感性の持ち主だった。昨年蔦の写真を撮らせて頂いたことを話たら、庭にも立寄る様にとお許しを戴いた。以前あったシラネアオイが消えてしまったとのことだったので、シラネアオイとチシマイワブキを掘って差し上げた。



今朝は曇って風も強い。夕刻からは雨の予報が出ている。桜の季節は終り、日増しに緑が色濃くなって行く季節を迎えた。