18, 05. 2011 風強く
強い風が雲を運ぶのか、昨日は雲の流れが早く、目紛しく変わる天候となった。ゴミの集荷日なので、前日作っておいた満杯のゴミ袋の他に、更に落葉や掘り上げた植物の根等を詰め込んだ袋を作り、集荷場所に運ぶ。西の境界付近に移植したツリガネニンジンの跡地に、昨年芽を虫に食べられて花を付けなかったシロバナレンゲショウマを植え込んだ。直ぐ南のミズヒキソウも、半分程根を切り取って詰め、日陰にならぬ様にした。
先日生垣のヒバやカラマツを切って頂いた折、西隣の奥様が名前の判らぬ植物があるので見て欲しいと、庭に招じ入れられた。見ると薄紫色のキクザキイチゲだった。ブログ上では度々目にするものの、園芸店にはない植物。樹を切る職人さんと庭を廻られた折に、アズマイチゲを見付けておいでで、交換する約束をしてあった。アズマイチゲの他に数種の山草を掘り上げて持参し、キクザキイチゲを戴いて来て植え込んだ。
カタクリは花弁が落ちたが、代わってキバナカタクリが咲き出した。良く増える種なので、惜しげなく切り花にも出来る。Hさんにお送り頂いたトキワイカリソウが、1輪開いた。ピンクのイカリソウよりも品があって佳い。もう少し株が大きくなったら、根分けをして増やそうと思っている。蕾を上げていたサンカヨウも、花を開いた。今迄で最も背丈が高くなった。土地に馴染んでくれたらしい。
チシマイワブキが花茎を伸ばして来た。此の状態になると、切り花として長持ちしてくれる。夏前には全て花は朽ちる種なので、副えとして活用する。薄紫色のアイヌタチツボスミレが咲き出した。旺盛な繁殖力で、見える位置のものは引き抜いてあるが、他の植物の陰から出て来る。見えている葉は、モミジカラマツの葉。
庭仕事をしている内に、2時半を過ぎてしまった。日用品の買物があり、北西を廻って北東のスーパーへ出かけることにした。シラカバ公園近くの名称不明の植物は、また変化していた。前回玉葱の様に見えていたのは花芽だったらしく、面妖に展開していた。花は背丈が高くなったと記憶している。三番通りを越えて、小公園が並ぶ道を西へ向う。最も東の公園から、北西を見渡した。大地の緑が濃くなって、遠景の山々が青く見えていた。真ん中の小公園に、以前から気に懸かっている樹がある。昨年は多忙で確かめられなかったが、丸い実を付ける樹。未だ葉は開いていなかった。幹の下の方に小さな枝が出ていた。此の位置なら、良く観察出来そう。
公園の西角を北へ曲がる。四番通りへ出て東へ戻った。キタコブシを見ようと、北側の歩道を進む。キタコブシの西の空地に、オオバナノエンレイソウが咲いていた。傍にはアザミの大きな葉が出ていた。キタコブシは終盤で、葉が出始めていた。随分長い間、楽しませて貰った。小川の土手にはコゴミが勢いよく葉を広げていた。スーパーへ曲がる農場の北側にも農家がある。もう畑は耕されて、苗を育てているのか、中央にビニールを被せた苗床が見られた。耕作地の周囲では桜が満開だった。
空を覆っていた雲は、夕刻には消えて夕陽が家々の壁を赤く染めていた。今朝も快晴。今日は20度まで気温が上がる予報が出ている。強い風が吹かなければ、一層良いのに。
アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis スミレ科
サンカヨウ Diphylleia grayi メギ科
チシマイワブキ Saxifraga nelsoniana var. reniformis ユキノシタ科