05, 05. 2011 キバナノアマナ


前夜からの雨が午前中一杯降り続き、午後に雨は上がったものの、昨日は気温が下がり薄暗い一日となった。この様な薄暗い天候は苦手で、仕事の調子が落ちる。新たに手がけた陶板の成形が思う様にいかず、2つとも潰して元の粘土の塊に戻してしまった。

1時を過ぎて雨の心配が無くなったので、買物がてらの散歩に出かけた。庭の折角開いたカタクリキバナノアマナニリンソウが、花弁を閉じていた。エゾエンゴサクは、雨で花序が重くなり、地面に平伏していた。北の沢のトチノキを見て来ようと、住宅街を西へ向った。

名称不明の赤い芽を出していた植物は、葉が大きくなり、緑色に変じていた。葉の縁に僅かに赤い色が残っていた。花芽だろうか、玉葱の様な芽が出ていた。雪ですっかり倒れて気に懸かっていたガマズミは、どうやら持ち堪え、芽を吹いていた。今年も楽しませて貰えそう。




トチノキは、予想程芽が膨らんでいなかった。見上げていると、隣のシラカバに、シジュウカラが飛来した。東の遊歩道を北へ進む。茸だろうか。シラカバの幹に、かなり大きな白い突起が出ていた。幹の上の方の突起が大きかった。





三番通りを東へ戻り、南北の幹線道路を北へ進む。雪のある頃から見ていたレンギョウが、殆ど満開状態だった。他のレンギョウは咲き始めたばかりなのだが、陽当たりが良い為か、種類が異なるのか、進行が早い。山草を多く植え込んであるお宅で、エゾムラサキが花を付けていた。澄んだ蒼の魅力的な花だった。




四番通りを東へ戻る。枯れ色一色に見える空地に、目を凝らして歩く。昨年キバナノアマナを見付けた空地。僅かに緑色が見えた。側溝を飛び越えて、倒れた長い茎の間にキバナノアマナを見付けた。殆どは、庭の花と同様に花弁を閉じていたが、僅かに1株、花弁を開いているものを見付けた。




道の北側のキタコブシは、満開に近い状態だった。雪捨て場には、ブルトーザーが雪を砕く為に付けた畝が残り、未だ雪は完全に融けてはいなかった。買物を済ませ、家に入る前に庭のキバナノアマナをもう一度確かめた。低温に雨、日照不足で、花弁は閉じたままだった。ウメが2輪、花を開いていた。




今朝もまた、雨が降っている。風はないが、相変わらず気温が低い。五月晴れの空が待ち遠しい。


キバナノアマナ Gagea lutea ユリ科