17, 04. 2011 陽射しを待つ植物


7時過ぎから降り始めた雨は、昨日一日中降り続いた。気温は余り下がらなかったが、風も強く、暗くて鬱陶しい。昨日の朝刊に、朝日新聞社が独自に調査した54基の原発の状況が載せられていた。今回の福島原発事故と同じ想定で、必要な機材、訓練が殆ど整って居らず、機材があっても設置場所が不適切な所が多いことが指摘されていた。原子力安全・保安院という組織は何の為の組織なのか。天候だけでも鬱陶しいのに、益々気が滅入った。

教室を終えて、少し陶筥の削りを進めた。雨が止みそうもないので、夕食の素材を買求めに出かけた。回り道をして、東町公園へ向う。外郭の雪は大分低くなっていたが、未だ中には入れなかった。先日オレンジ色に輝いていたケヤキの梢は、色を失っていた。北側の入口から、雪解け水が川の様に、車道の排水溝に流れ込んでいた。




公園伝いに、北へ向った。シラカバ公園の雪も大分融けていた。草地の中央に、2つの小山。緑色の山は子供達の為の小山で、ボタ山の様に黒い山は、ブルトーザーが押し上げた山。雪の山の高さは、3分の1位になった。此処の公園には雪を運び込む住人がいないので、雪解けは早い。住宅街を通って西へ向う。昨秋数多くの実を付けていた蔦が現れていた。塀を縛める様に、縦横に太い蔦が走っていた。更に西のお宅では、雪で折れたのか、切られたイチイの枝が、束ねられてあった。折れたカラマツも、この様にしてゴミに出さなければならない。





南北に走る幹線道路を北へ向う。名称不明の枝の赤い木が、雨に濡れて光っていた。冬の間に折れた枝を随分切り取られ、芽が余り出ていなかった。北のお宅のフクジュソウは折角開いて咲き揃ったのに、雨で項垂れていた。小公園の並ぶ道を東へ戻ろうと、佐奈版通りを越える。レンギョウの蕾が黄色く膨らんでいた。数日好天が続くと、開花しそうな状態だった。小公園から眺めた北の原野は、雨雲に押し潰される様に暗く沈んでいた。





明方少し冷えて来たと感じていたら、戸外は白くなっていた。今日の最高気温は7度。膨らんだレンギョウの蕾も、首を竦めているに相違ない。