14, 04. 2011 沢にも春が


前夜からの雨が降り続いた昨日、雨は正午過ぎに上がって、陽が射し始めた。午前中は薄暗く、陶の作業にも灯りが必要だった。福島原発は、チェルノブイリに匹敵するレベル7となり、放出した放射能がこの先長い期間消えることがないと思うと、気が滅入る。夕刊に、植物が地表の放射能を循環させる作用をすることが記されていた。ナタネやヒマワリを育てて、バイオディーゼル油を作ることで、地表と土中の放射能を軽減することが出来るらしい。

前日、オオイヌノフグリを見付けた後で、四番通りから北の原野を見渡した。もう雪は殆ど消えて、草地の緑が綺麗だった。長い間放置されていた雪捨て場では、重機に依る雪割り作業が行われていた。暗く鬱陶しかったが、雨は雪解けを助長させたに相違ない。




2時過ぎに、食材を買求めるついでに、南の方を廻って来ることにした。北西から大きな雲が南東に流れいく。鉄道林の前の道を東へ向う。向い側の住宅地から雪を運び込まれた沢が、どの様な状態なのか見たいと思った。ガードレールの際から沢を見下ろす。前回通った折には、小川の部分が僅かに凹んでいるだけだったが、小川は水量が多く流れていた。目を凝らすと、枯葉の間に艶のある緑の大きな芽が見えた。ミズバショウの芽。目が慣れて来ると、赤い艶のあるザゼンソウの芽も見受けられた。もう1週もすると、ミズバショウザゼンソウが見られるかも知れない。







道を東へ進み、団地の端で北へ曲がった。道端に小さな蕗の薹が出ていた。魚沼在住のMIXY友Mさんが、蕗の薹の味噌汁のことをコメントに書いて下さっていたのを思い出した。頭を出したばかりの蕗の薹を採取した。夕食の汁物は予定を変更して、豆腐の味噌汁に細かく刻んだ蕗の薹を散らした。春の香りが楽しめた。




小学校の東の公園を抜けて一番通りへ出る積りだったが、未だ雪が残っていて通れなかった。スーパーの東角に繋がる幹線道路迄西へ戻り、北へ向う。頭上を鳥の群が通り、大きな樹に止まった。ヒヨドリかと思ったが、体型が幾分小さく丸い。シメかも知れないと思った。何時もは東西に渡るだけの道を、北へ向う。真新しいインテリアの店舗があった。大きなガラス窓越しに中を覗くと、品揃えは若い世代を対象としたものだったが、入口脇から木材が見えた。シンプルな形のテーブルや椅子は、どうやら此処で作っているらしい。





今朝はまたどんよりとした曇り空。風は治まった様なので、内庭の冬囲いの竹を外そうと思っている。