09, 04. 2011 雨の後は


前夜の余震で、昨日東北地方は停電となり、地震に依る死者や怪我人も出た。震度6強という地震は、副う滅多に起る規模の地震ではない。決して忘れることは出来ずとも、胸にしまい込んで新たな歩みを始めようと動き出した被災地の方々には、悪夢を呼び戻す地震だったに相違ない。惨事からもう一月が経とうとしているのに、余震が一向に治まらない。

午前中は小雨が降っていたが、正午を過ぎて幾分明るくなって来た。平板での磁器の作成を、様々と試みる。平板の厚み、接続方法など、幾つか頭の引出しを増やした。時間が経つにつれ、天候は回復して行った。北東のスーパーで、茶受けに焼き菓子を買求めようと出かけた。陽射しは明るいが、風が冷たい。除雪の雪が高く積っていた玄関前の植込みの雪が、ぐんと嵩を減らしていた。雨が路面の塵を洗い流し、少し綺麗になっていた。モクレンの蕾の先端が、白く光っている。陽当たりの良い庭のフクジュソウは茎の色も強く、花を開いていた。




深い雪に埋もれていたツバキが、姿を現していた。葉の損傷がなく、蕾も付いていた。サクラの芽が膨らんで来ている。桜前線は北上しているが、今年は東北で分断される感がある。




東の沢に積上げられていた雪は嵩を減らし、路面より低くなっていた。雪が嵩を減らすと、折れた樹々が姿を現す。除雪による被害。沢の樹々の梢が黄色みを増して、柔かな表情を見せていた。





スーパーの製菓店には、ずっと置かれていた焼き菓子が見当たらなかった。新たなスーパーが出来て客足が減少しているのか、売場が縮小されていた。仕方なく三番通りを西へ戻り、シラカバ公園を抜けて二番通りの和菓子店へ向う。漸くシラカバの根元に根開けが現れていた。シラカバの梢も、雄花が伸び始めたのか、柔かな色に変わっていた。




和菓子を買求め、少し南の東町公園の北の道を東へ戻った。ケヤキの梢がオレンジ色に輝いていた。今朝は昨夕同様、雲なく良く晴れている。裏のお宅の落雪で、カラマツが数本折れた他に、ナツツバキの枝も折れている様に思われる。後始末が大変になりそう。