19, 03. 2011 梢色付く


朝方は雲が多かったが、昨日は時間を追う毎に良く晴れた。大災害から1週間が経った被災地も、柔かな陽射しが見られてほっとした。厳しい環境の中で、労り合い、助け合って避難生活を送る方々の姿が、清々しく美しい。漸く交通網が一部回復して、支援物資も届き始めたとのこと。宮崎からは、新燃岳の噴火の折に寄せられたマスクやカイロなどの直ぐに役立ちそうな生活用品を、東北へ向けて送り出す様子が映し出されていた。生命を維持して行く状況は僅かに整いつつあるものの、生活の基盤を根こそぎ奪われ、行政の機能も十全でない所もあり、今後の復興の困難を想うと気が滅入る。

成形した陶筥は未だ削れる程固まっていなかったので、TVの報道番組を見ながら前日作成した道具で作業をした。単純この上ない作業なので丁度良い。4分の1程仕上げて、モデルの花と茶菓を買求めに出かけた。今日は雨の予報が出ていたので、少し回り道をして歩いた。散歩には雨より雪の方が、濡れずに済んで都合が良い。

前日同様に、東の空は良く晴れて、西から雲が広がって来ていた。東の沢を目指す。雪の中からアセビが覗いているお宅があった。蕾も大分膨らんでいる。庭のアセビは、未だ雪の中。どうなっているのか見当も付かない。直ぐ傍のドウダンツツジも雪から姿を現し、新芽がオレンジ色に輝いていた。




明るい陽光で、樹々の梢が輝いていた。街路樹のシナノキは近くで見ると芽は未だ小さいのに、遠方から見ると枝先が緑色を帯びて来ていた。樹の種類により、梢の色が少しずつ異なっている。ネコヤナギも殻が取れて、銀毛が光っていた。






東の沢で最も大きな巨木は、この冬随分枝が折れたが、梢が色付き煙っていた。近間の樹の枝を見ると、芽が随分膨らんで来ていた。カラマツの梢も、ピンクに輝いていた。





三番通りを越えて、四番通りへ向った。高い壁になっていた農場の東の雪の山がすっかり嵩を減らし、見晴らしが良くなっていた。此処まで来ると、電線や電柱に遮られずに広い空が眺められる。





農場の西側を三番通りへ戻り、茶菓を買求め、更に西へ進んで生花を買求めた。生花店前の信号を渡ってシラカバ公園に入る。此処でも枝が折れた樹が随所に見られた。今年の雪は随分傷跡を残した。



昨夜は満月だったのだろうか。丸い月が見られたが、今朝はすっかり曇っている。南風が吹いて気温は高くなるらしい。