14, 03. 2011 哀しい程蒼く


朝方少し雲が浮いていたが間もなく消え、昨日は雲一つなく晴れ渡った。風も弱く、気温も高くなった。窓越しの陽射しが強く、ストーヴのボリュームを下げた。空の青がどんどん強まる。全てを吸い込みそうな、深く透明感のある青だった。

雑事の合間に手仕事を進め、午後買物がてらの散歩に出かけた。駅前に用事があるので、シラカバ公園を通って南へ進む。雪は揺るんでシャーベット状になり、水溜りが出来ていた。モクレンの芽が随分膨らんで来ていた。南の公園で、ヤマガラの姿を見かけた。




手仕事の間に見ていたTVの惨状の映像が頭を離れず、蒼い空に気が晴れない。駅前で買物を済ませ、今日は雨の予報が出ているので、義妹のバッグを包む和紙とリボンも買求めた。中央の沢を渡り、沢の東の遊歩道を北へ向う。沢の小川は、未だ雪を冠ったままだった。二番通りを越えて、北の沢の遊歩道に入る。沢の雪が大分減って対岸の斜面の樹々の根元には、根開けが見られた。




前方の樹に小鳥が止まった。忙しなく動き廻っていたが、胸に黒い帯が見えたので、シジュウカラの様だった。沢を離れ、住宅街を東へ戻った。






シラカバ公園に隣接するお宅のヤマボウシの芽が膨らんで来ていた。昨年住人が変わられたのか、家は改装され、3本あった大きなヤマボウシが2本切られてしまった。花の咲く頃は佳い風情だったのに、惜しまれる。

日暮まで雲なく晴れ、半月と星が見えていたが、今朝はすっかり曇っている。朝刊には、「死者は万単位」の大きな見出しが載っていた。