05, 03. 2011 吹雪が去って
昨朝止んでいたかに見えた雪は間もなく降り始め、吹雪となった。白い魔の到来。強い風が降り積った雪を舞い上げ、庭の彼方此方に吹き溜りが出来た。2月に順調に融けていた雪が、1月の水準に逆戻りしてしまった。吹雪も厭わず、梅に刺した林檎にヒヨドリが飛来していた。この雪では、木の実など見付かるまい。
モデルの花や茶菓を買求めに札幌へ出かけようかと思っていたが、取り止めた。近所の生花店で春らしい花を買求めることにして、本を読み進んだ。2時少し前、雪が小止みとなったので、買物に出かけた。朝ゴミ袋を出す折に、玄関前の雪を掻いたのに、またかなり積っていた。帰りは荷物があるので、雪を掻いてから出かけた。1月の大雪の折と同様、除雪がされていなかった。人が通った足跡を辿って歩く。塀の際まですっきりしていた道路は、雪で道幅がまた狭くなってしまった。二番通りの南も北も空地になっている歩道は、吹き溜りになっていた。除雪機で雪掻き作業中だった男性が、歩道は無理なので車道を歩いた方が良いと云われた。若い男性の後に続いて車道を歩く。バスも通る幹線道路なので、少々恐ろしかった。
直交する幹線道路を北へ向い、スーパーの生花店を覗く。殆どがブーケの様に束ねられたもので気に入ったものがなく、もう1軒のスーパーへ向った。北風だったのか、歩道脇のイチイの隙間から吹き溜った跡が残っていた。風が抉った雪の稜線が鋭い。
時節柄、チューリップなら何処の生花店にもあるだろうと予測していたが当てが外れた。2軒目のスーパーの生花店にも、更に西の生花店にもチューリップがなかった。幸いストックがあったので、白とピンクのストック、青いヒエンソウとコデマリを買求めて戻った。白一色の雪路を歩いた眼には、カラフルな生花店の花々が眩しかった。店を出る頃には、空がすっかり晴れ上がっていた。最上部と最下部の写真は、部屋の窓からの青空。ガラス窓には未だ雪が貼り付いていた。
5時を過ぎて、夕焼けが出た。この様に晴れるなら、雪など降らせずとも良いものを。白い魔王のとんだ置土産。2月末の道路状態に戻るのは、何時のことになるのやら。
今朝はまた曇り空。今日、明日と天候回復の予報は出ているが、気紛れな弥生の空模様。如何なりますやら。