23, 02. 2011 空蒼く


前日に続き、昨日も雲のない晴天となった。風は幾分強まったが、気温が上がり寒さは感じなかった。朝、ブログの更新作業をしていると、西に見えていた月が、昇り始めた太陽の光を受け、ピンクに染まっていた。

アトリエの床に広げた革の中からコバルトグリーンの革を選び、前日から裁断を始めた。昨年旅行用に作ったバッグは幾分大振りに作ったので、春の青と白のコート着用時に廻して、コートなしで歩ける春から初夏まで使用するバッグを仕立てることに決めた。革の容量が充分あるので1色で仕上げ、残りの革を他の色と合わせて使用することにした。接着綿と裏地を裁断し、革の裏に接着綿を貼付けて一段落させた。




2時少し前に散歩に出かけた。前日余り歩かなかったので、南西の方を大回りして来ることにした。シラカバ公園を南に向う。東町公園の脇を通り、南の公園伝いに団地の南端の道を目指した。雪はシャーベット状で、滑る心配がない。上を見ながら歩いていると、樹の梢に黒いものが付着していた。良く見ると、キノコの様に見える。あの様に高い所にもキノコが生えるのかと、不思議な感じがした。南の公園のキタコブシの芽が膨らんで来ていた。




小鳥が飛回っていた。忙しなく動いて、中々捉えられない。シジュウカラの様だったが、中に胸が白い鳥も混じっていた。異種の鳥が群れるのだろうか。






駅へ続く道を西へ進む。車道と歩道の境の雪の壁が取り払われ、見晴らしが良くなっていた。塀や庭木に覆い被さっていた雪が嵩を減らし、スカスカになって来ている。中央の沢の西を走るアンダーパスに繋がる道に降りる階段の手摺が現れていた。この階段の北の斜面に、エゾエンゴサクが咲き乱れる。





駅を通り越して、西の沢へ向った。地平に近い空は霞んでいるが、雲は全く見られない。気が遠くなる様な蒼い空だった。