19, 02. 2011 宴の跡


朝方散らついていた小雪も止んで空が明るくなり、天候回復かと思われたがすっきりとは晴れず、昨日は小雪が降ったり止んだりの不安定な天候となった。昼食後、買物があり、札幌へ出かけた。茶系統の革に毛皮が付いた冬のコートが鬱陶しくなり、フードの付いた青い皮コートに替えた。前日の雨の後、夜半に凍結が懸念されたが、余り気温は下がらず、雪はシャーベット状に緩んでいた。

札幌へ着くと、小雪が降っていた。1本早い電車に乗れたので道庁の庭を横切って、南1条を目指す。道庁の池は、半分程氷が融けていた。未だ氷の張った部分にいるマガモの群と、水面を泳ぐマガモの群があった。どちらが冷たいのかと、詰らぬことを考えた。




大通公園に差掛かる。先週終了した雪祭り雪像は全て崩され、雪の山と化していた。ずっと以前には雪像がそのまま残されていたのだが、崩れる事故があって以来、雪祭り終了とともに、崩される様になった。小雪像なら融けて行くプロセスも面白かろうと思われるが、子供が上ったりすることも考えられ、全て崩される。薄汚れた雪の山には鴉やハトが群がっていた。




2月も半ばを過ぎたので、春らしい色彩の革が出ているのではないかと、東急ハンズに立寄った。今まで茶系や黒で占められていた壁に掛けられている革が、鮮やかな色に変わっていた。中途になっている帽子やバッグに使えそうな革を入手した。“絵具”が多い方が展開が自由に出来る。南1条を東へ進み、書店で本を買求めた。街の中央部は殆ど雪がなく、路面を気にせずに歩くのは久々のことだった。駅前まで戻り、生花と茶菓を買求めて戻った。最寄りの駅に着く頃には、また雪が降り出した。




昨夜は雲が切れて星が見えていたが、未だ明け切らぬ戸外は雪が降っている。来週は気温も高めで、晴れ間の多い予報が出ているが、雪解けは順調には進まない。