15, 02. 2011 キレンジャク再び


電線に止まっていたのは、頭上に尖った羽冠を持つキレンジャクだった。街路樹のナナカマドを見上げると、殆ど実は食べ尽くされていた。電線から凄い勢いで、車道の端に舞い降りる。どうやら、雪が融けた水溜りの水が目当ての様だった。幹線道路で、車は頻繁に通るのもお構いなし。度胸の良い鳥らしい。





ナナカマドを見上げながら、西へ戻る。もう街路樹が切れる間際に、図抜けて大きなナナカマドが実を沢山付けていた。見上げると、キレンジャクの姿があった。啄むなどという悠長な食べ方ではなく、食べ散らかすと言った食事振り。歩道も雪の壁も、赤く染まっていた。向い側のナナカマドには、ヒヨドリの姿もあった。もう実が殆どないナナカマドに、小さなヤドリギが寄生していた。Netで調べると、キレンジャクは北から渡って来る鳥とのこと。何処まで南下するかは、途中の樹々の実の量に因るらしい。札幌在住の友人から、1月にキレンジャクが庭に来ているとのメールを戴いていた。初めて目にしたのは、1月の後半。少しずつ北へ移動していることになる。もう今年は会えないかも知れないので、ゆっくり眺めて戻った。







街路樹のナナカマドが切れ、高速道路の東の雪原が広がった。真直ぐ西へ伸びる歩道は、一部融けて路面が出ているが、凍結して光っていた。西日が当たる下り坂が融けているのは幸いだった。西から雪雲が張り出して来ていた。漸く農場まで戻る。灰色の雪雲の上に浮かぶ、白い雲が不気味だった。





西の雪雲が広がったのか、昨朝は10cm近い雪が降り積っていた。時折雲が空を覆ったが、大きな天候の崩れはなく、明るい陽射しが入る中で作業が出来た。今朝のニュースでは、3年振りという東京都心の積雪の様子が報じられていた。転倒による事故も報じられていたが、あの歩き方では転倒は免れない。