04, 02. 2011 雪緩む


節分の昨日は、朝から雲なく良く晴れて、穏やかな一日だった。出窓の小屋根に残っていた雪から水滴が滴り、間もなく落ちた。もう僅かしか残っていない林檎に、ヒヨドリが来ていた。前日啄んで、雪に落とした林檎を見付けて食べているヒヨドリもいた。東京在住の友人Oさんから、イヌノフグリの写真が貼付されたメールが届いた。当地でこの花を見られるのは、5月に入ってからとなる。



洗濯機を仕掛け、買い入れたコーデュロイのパンツを2本裾上げをして、午前中が終わってしまった。今日のゴミの集荷に合わせ、旧くなった衣類の整理をした。詰らぬ雑用でも、時間はしっかり取られる。狭い納戸で整理作業をしていたので、陽を浴びたくなり2時過ぎに家を出た。風もなく暖かい。足元の雪が緩んで、足が沈む様な感覚があった。折角の好天なので大回りをして来ようと、シラカバ公園を南へ向う。小学校の西側の白樺に寄生しているヤドリギが雪をこんもり冠って重そうだったが、殆ど融けていた。公園伝いに南へ向う。南の公園のキタコブシが、数多くの花芽を付けていた。更に南の酷い剪定を受けたコブシも、健気に花芽を出していた。





駅へ続く道路を西へ向う。至る所から水滴が滴っている。雪の表面には履歴ともいうべき、風が通り抜けた跡、重みが加わった跡が現れていて面白い。駅前のスーパーで節分の豆を買い入れ、更に西へ向った。






西の大きな沢を目指す。沢へ降りる幅広い道には雪が押し上げられて下へは降りられなかった。雪の山に登って沢を見下ろす。広い雪面に、西の木立の青い影が落ちていた。斜面を滑り降りたのか、そり滑りを楽しむ人の姿があった。




沢沿いの道も雪で塞がっているので、東の幅広い車道まで戻って北へ向う。この道を北へ進むと、中学校の西へ出る筈。小さく切詰められた街路樹のナナカマドに、ヤドリギが密生していた。二番通りを越え、中学校の前の道に出た。先日見た折は雪を冠っていたヤドリギは、雪が融けて姿を現していた。キレンジャクが食べたのか、実は殆ど残っていなかった。ハンノキの雄花序の冬芽が、赤味を帯びて伸びていた。






北東へ進み、三番通りを東へ戻った。空地の大きなサクラの冬芽が、僅かに膨らんで来ている。何時も普段着の上から重ねるセーターを着ずに出かけたが、充分に暖かかった。北の沢の池は、傾き始めた陽でピンクに染まり、青い影が落ちて美しかった。



今朝も雲が多めながら晴れている。雪の嵩がぐんと減って、窓を埋めていた雪が後退した。このまま春が来ても少しも不服はないのだが、2月3月は辛抱を強いられる。