14, 01. 2011 雪路


前日からの雪は降り止まず、昨日1時を過ぎて、漸く空が明るくなった。正午前の天気予報を見ていたら、札幌の晴れた映像が流れていたので、どうやら多雪の北の岩見沢の圏内に入っていたらしい。

前日半ばまで立ち上げた急須に陶土を積み重ね、蓋を支える受けを付けた。陶土は黄瀬(きのせ)という柔らかい風合いのもの。大きめに作って、緑茶と紅茶の兼用にしようという魂胆。数年前その目的で買求めた急須はお茶の出が悪く、役に立っていない。一段落ついて、2時過ぎに散歩に出かけた。予想よりも遥かに雪が積っていた。20cmは優に超えていた。前日は何処も除雪がされていたのに、メインになる通りの除雪は済んでいたが、中道も歩道も除雪されていなかった。

歩道に足跡で踏み固められた細い道と、車のタイヤの跡を辿って歩く。空は明るいのに、未だ雪が舞っていた。東町公園の雪の壁は高さを増して,樹々が半分程しか見えない。一番通りに出て、歩道を歩くことにした。




一番通りを東へ向う。漸く雪が止んで、空が青さを増して来た。街路樹のプラタナスが雪を冠り、オブジェの様に立っていた。歩道に僅かに付いていた足跡が途切れたので、もう1本南の道を進んだ。住宅街の方が、雪を掻いてある可能性が高く、タイヤの跡を辿ることも可能と予測した。アカミヤドリギを見付けた小公園に出た。北角のナナカマドに寄生しているヤドリギは見上げることが出来たが、南奥のアカミヤドリギが寄生するナナカマドには、雪の山で遮られて近付くことは出来なかった。





小学校のある所で突き当たり、一番通りへ戻る。牧草地の南の歩道には、足跡が付いていた。北の空には、入道雲の様な雲が出ている。路肩の雪は陽を浴びてキラキラ光っていた。屋根の雪が、布の様に襞を作って迫出しているお宅があった。歩道からは距離があるが、かなり危ない状態。イチイと思われる生垣が雪を冠り、彫像の様に並んでいた。






煉瓦工場の東の道を歩きたかったが、人家のある道の方が安全と、東の沢の西側を北へ向った。沢の前の広い空地は、雪が押し上げられて高い壁となり、樹々が半分程しか見えない。梢が陽を浴びて輝いていた。もう二番通りに近い所で、何時も駐車場に止められている小型のブルトーザーが、雪を沢へ押し上げようと活躍中だった。二番通りの歩道の足跡を辿って、西へ戻った。





昨夜は半月が見えていたが、今朝はまた雪が散らついている。もう雪は充分過ぎる程なのだが。