19, 12. 2010 降雪 


夜半から降り始めた粉雪は、昨日午前中小止み無く降り続いた。アトリエの入口が屋根からの落雪で使用出来なくなっているので、教室の方々に玄関から入って頂こうと、雪掻きに出たら、15cm位の雪が積っていた。軽く、さらさらした雪だった。札幌から苫小牧へ繋がる高速道路が交通止めとのニュースが流れていたので、山際が多かったのかも知れない。

教室を終え、数日前に富山在住のMIXY友のMさんが日記に記されていたリゾット鍋を作ってみようと、再度日記を拝見して、食材を確かめた。トマトが不足だったので、散歩がてら買いに出かけた。雪は正午過ぎに止んで、僅かに青空も覗いていた。北東のスーパーでの買物なのだが、前日余り歩いていなかったので、西を廻って行くことにした。丸く刈り込まれた松に雪が冠り、鏡餅の様相を呈していた。松は、鏡餅よりクリスマスツリーの方が好ましい。




雪が来る前は裏ぶれた姿だった、切詰められずに残されていたシュウメイギクも、雪化粧で少し華やいで見える。ヒヨドリの姿を随分見かけているので、食いしん坊に食べられてしまっているのではと思われたガマズミの実が未だ残っていた。




路上に止まっていた車のバンパーから氷柱が下がっていた。上の車体の雪が融けて下へ流れて出来たものと見える。北の沢近くのキヅタの生垣は健在だった。天地を雪に挟まれた緑が美しい。突き当りの北の沢には、ブルトーザーが押し上げた雪が壁になっていた。やがて雪は高い山を造り、沢の斜面に押込まれて迫出していく。暗く沈んでいた沢も、見違える程明るくなった。此の所の低温で池が凍り、表面には雪が積っていた。







風が殆どないので、三番通りから四番通りを廻ってスーパーへ寄ろうと思っていたが、また雪が降り出したので諦めた。気温が少し上がったのか、午前中の雪より大きい。少し離れた位置が霞んでいる。これでは山の姿は望めまい。三番通りを東へ戻る。空地の雑草が佳い風情を見せている。最上部の写真は、エゾノギシギシ、下はノラニンジン。




スーパー近くの建設現場は、何とか完成していたが、この寒さと雪の中、着工を始めた現場があった。基礎のコンクリートはもう打たれてあった。乾きも悪く、凍る心配もあろうに、工事が薦められるらしい。看板をみると、歯科医院の建設だった。施工費が軽減されるのかも知れないが、悪条件の中で新築する様な歯科医院には、お世話になりたくない。信号待ちをしていると、雪を積んだまま走っている車が止まった。あれでは後が見えないだろうにと、呆れる。ブチブチ小言が多くなったのは、高齢になった証拠か。




トマトを買求めて、夕食にリゾット鍋を作った。スープ仕立てなので、月桂樹の葉や、パセリの茎も入れて香りを出し、白ワインも加えてみた。身体が温まる逸品だった。