29, 11. 2010 冬芽


北の沢の西の遊歩道には、西日が当たっていた。曇天や日陰の沢は陰鬱な表情を見せるが、陽が当たると表情を変える。対岸の木立は、梢が幾分煙っている様に見える。手前の樹々の梢を見ると、冬芽が出ていた。モミジかカエデと思われる樹木の芽は、大分大きくなっていた。真っ先に葉を落としたクルミの樹にも、大きな芽が出ていた。







高い樹から鴉が飛び立った。見ると、樹の股に大きな巣があった。昨日は東の沢を歩いたが、此処でも鴉の巣を見付けた。下が昨日見かけた鴉の巣。街場の鴉は、様々な人工物を巣に持ち込んでいるのを、以前映像で見たことがあるが、此処の鴉の巣は、自然物で出来上がっている。また春の子育ての頃には、騒々しくなるのだろう。




西の空には、大きな雲が流れていた。三番通りへ出て東へ向う。ヒバの生垣の間から、静まり返った池が見えた。東の遊歩道に入り、南へ向う。葉が落ちて、木立の向こうには、歩いて来た西の木立と更に西の建造物が透けて見えていた。住宅街を東へ戻る。もう家に近付いた頃、西の空に彩雲が出ていた。






昨日から天気予報に雪だるまが並んだ。気温も下がり強い風が吹いたが、大きな量塊の雲は流れるものの、雪は降らなかった。東の沢を廻り、1時間程歩いて来た。シロヤマブキが沢山の実を付けていた。春に工房のK・Kさんに頂いた種を蒔いたが、芽は出ていない。秋に蒔くのが良かったのかも知れない。先日木材が運び込まれていた工事現場では、もう家の外郭が出来て、窓枠も嵌められていた。最近の住宅は、外郭が出来上がるのがとても早い。東の沢で、茶色を帯びたムクドリの様な鳥の群を見たが、鴉が飛来して逃げられてしまった。姿を捉えられたのは、ヒヨドリと思われる1羽のみ。





今朝戸外は未だ暗いが、ガラス窓に雪が貼り付き、雪が積っている。今日の最高気温は1度。寒さが本格的になって来た。