03, 10. 2010 季節外れのモクレン


今日からの下り坂の天候を想わせる様に、昨日の青空は薄雲がかかり、弱々しい青を見せた。気温も少し下がったが、風がないので寒くは感じられなかった。庭ではシオンの蕾が色付き始め、クジャクソウが咲き出した。1匹残っていたアゲハの幼虫は、何処かで蛹になっているのか、姿を消した。




教室を終えて掃除を済ませ、2時過ぎに不足の食材を買求めに出かけた。南東へ回り道をして、東の沢の西の遊歩道を通ることにした。近くのお宅の塀の上に、カリンの実がぽつんと置かれていた。化粧ブロックが積まれた塀の所々に、装飾の四角い穴が開けられている。穴から歩道に転がったものを、誰かが拾って乗せたのだろうか。少し離れた穴からは、メイゲツソウがはみ出して咲いていた。




ナナカマド公園の少し手前のお宅で、色付いたモクレンの実を見付けた。春には赤紫色の花を付けていた樹。もう来春の花芽が出ている。モクレンの実が生っているのだから、コブシも実を付けそうなものだが、未だ出会ってはいない。



南東へ向い、過日ホウノキの実を拾った公園へ立寄った。沢山落ちていた実は、姿を消していた。僅かに、カラスが食べ残した殻が残っていた。樹を見上げると、枝に付いた実が爆ぜて、中から赤い実が顔を出している。火を入れた暖かく乾燥した室内なので殻が爆ぜたのかと思っていたが、樹に付いた状態でも起る現象と判った。




沢の西側の道を北へ向う。どの様な花を付けていたのか、放射状に開いた大きな実を付けている樹があった。タラノキが色付いていた。これも頭頂に放射状に開いた茎の先に、暗紫色の実を付けている。春から花芽の出現を気を付けて見ていたのだが、花は見ていない。多忙になった6月過ぎのことだったのだろうか。早く実が朽ちてしまっていたホウノキは、葉が茶色に変じていた。






買物を済ませて、先日蕾を付けていたモクレンのあるお宅へ立寄った。先日の蕾はもう開いて散り、花芯が残っていた。新たな蕾と開きかけの花があった。春に咲いた花の跡には、赤い実が生っている。春と秋が同居する不思議な光景だった。






赤く色付いていたサクラは、葉が反り返り落葉が始まっている。ナナカマド公園の芝生は、落葉で彩られていた。