28, 08. 2010 ワレモコウ


気温はこの時期としては幾分高めで、昨日も晴天となった。前日から準備した植物を切り詰めたゴミに加えて、午前中の作業のゴミを、集荷場所に運んだ。午後からも作業を続け、漸く3分の1程がすっきり綺麗になった。雨と風で倒れていたワレモコウが自力で少し起き上がって来た。密やかな赤に、吾亦紅の命名は床しい。




丸坊主となったサンショウの枝が柔らかな新芽で覆われたと思ったら、新たに卵が産みつけられ、幼虫が猛烈な勢いで葉を食べ尽くそうとしている。未だ白黒の小さな個体も見受けられ、新しい葉は程なく殆どなくなりそうな気配。




市場からの帰り道、カテドラルの西側の壁に、現在はもう使用されていない水飲み場を見付けた。石壁にタイルが嵌め込まれ、水は口を開けた人物像から出る仕組になっていた。正面の幅も決して狭くはない建造物だが、南への奥行きが異常に長い。良く見ると、石組みの異なる壁が接合されている所もあった。




出がけには閉じていたカテドラルの扉が開かれ、数人の人影が見受けられた。時間は8時過ぎ。混合わぬ内に内部空間を見ておこうと、入口へ向う。垂直軸が強調された空間だった。通常なら祭壇の奥は閉ざされているのだが、脇から光が漏れている。高い列柱の廊下で取り囲まれた中庭があった。この回廊から新たな空間へ繋がる扉も散見された。







回廊を一回りして、再び主要空間に戻る。椅子の配列も幾つかのブロックに分けられ、左右に整然と並べられるものとは異なっていた。抽象形のステンドグラスが多かった。喧噪の市場の後の教会見学とは妙な取り合わせながら、充分満足してカテドラルを後にした。




ワレモコウ Sanguisorba officinalis バラ科