27, 08. 2010 タマノカンザシ


前日の晴れ間は僅かだったが、昨日は朝から良く晴れた。花は開いているのに雨で濡れそぼり、花芯が見える写真を撮れなかったタマノカンザシを漸く撮った。芳香を放つ艶やかな花。ずっと気に懸かっていた雑草を抜き,花期の終ったルリタマアザミ,頭が重くなって地面に平伏しているアジサイの切詰めをした。夕刻迄作業を続けたが,未だ4分の1程しか進んでいない。もう花が終っていると思い込んでいたミョウガは,漸く地面から頭を出し始めた所だった。早速収穫して、澄まし汁の実とした。





バルセロナで初めて迎える朝は,夜明けの遅いことに驚かされた。5時を過ぎても外は真っ暗。相部屋でなくなったので灯りを点け,出立前多忙で充分読めていなかったガイドブックを読んで,前後2泊ずつ4泊の滞在期間に,何処をどの様に廻るべきかを検討した。空が白みかけて来たのが7時過ぎ。市場なら朝は早かろうと、出かけてみることにした。陽が昇り始めた中を広場を横切って、カテドラルの西の小路を少し南へ進んだ。小路の奥に見えた樹は、ホウノキだった。東の沢で見たのと同じ実を,数多く付けていた。





前方に見えていた建造物を繋ぐ渡廊下の様な橋は、随分趣向を凝らしたものだった。以前ベニスで見た「嘆きの橋」とは大違い。開放系の美しいものだった。




西に曲がって、ランブラス通りを目指す。前日コロンブスの塔から北上して来た市のメイン通り。前夜の賑わいとは打って変わりひっそりした中で、生花店の店員が花環を作っていた。





前夜は陽が落ちて全容が見えなかったサン・ジュゼッペ市場が小路の奥に見えた。前夜は、鮮魚店が閉まっていたので、そちらを重点的に見て回る。生きの良い魚介類ばかりで、エビもカニも動いている。滞在中廻った市場の中では、此処の魚介類が最も生きが良かった。







青果店で不思議な野菜を見付けた。緑色の部分はズッキーニにも似ているが、大きな花が付いている。花を食用とするのか尋ねてみたかったが、余りに忙しそうに立働いているので控えた。香辛料の店舗には、ニンニクやパプリカが吊り下げられ、奥には瓶詰めの香料がびっしりと並んでいた。名物の生ハムを商う店舗が7・8軒あった。ホテルに戻っての朝食に、市場で見かけた生ハムや腸詰めの加工品、チーズがずらりと並んでいた。




タマノカンザシ Hosta plantaginea var.japonica ユリ科