14, 07. 2010 ナツツバキ


前日降り続いた雨は上がったが、相変わらず雲が低く垂れ込めていた昨日、漸く修理を終えたプリンターが届けられた。大きな段ボールの函に丁寧に梱包されていた。作品の梱包作業を中断し、プリンターを接続する。用紙のエラーランプとインクのランプが交互に点滅する状態は直っていたが、何度試しても用紙が真直ぐに入らない。修理店に電話を入れ、今日係の方が自宅迄来て下さることになった。時間が無駄に過ぎて行く。

個展のカタログの用紙を決めて見積りを要請していたものが、漸く届いた。こちらも中一日が空いて、一日の発注遅れとなる。メールで送られて来た仕様を見ると、三つ折りの仕上げの為に、中に巻込む部分の幅を2mm少なく仕上げる様に書かれてある。自分で刷る折は、その2mm分は、表紙と裏表紙になる部分に配分するのだが、そういう融通は利かぬらしい。仕方なく、幅628mmに変えたファイルを作り直す。コピーを取りながらの仕事で、一から作るよりは時間は軽減されたが、それでも時間は随分取られた。他者を介する仕事は、時間が思い通り進まず、ストレスが溜る。

正午前から雲が切れて、日が射し始めた。久々の陽光。庭に出ると、雨で頭が重くなった植物が、倒れかかっている。茎や枝を揺すって、水滴を落としながら歩く。ナツツバキが開き始めた。そこそこに蕾は付いているが、一日花で一気に賑やかにはならない。随分枝が伸びて、花が終ったら剪定が必要になっている。イワブクロの新たな茎の蕾が色付いていた。もう1本の茎にも花芽が見えている。ギボウシが咲いていた。花は悪くはないのだが、葉が大きく広がるので、カラマツの傍に押込めてある。キバナノカワラマツバが色付いていた。縛ってあったのだが、雨で弱い茎が曲り地面に寝そべっていた。






ユウバリシャジンに蕾が付いていた。エゾゴゼンタチバナの実が赤くなっていた。今年は種子を採取出来るかも知れない。モチツツジの花弁が朽ちて長い雌しべに巻き付き、面妖な姿になっていた。実を大きくせぬ様に、取り去る。名称通り粘りが強く、指先は黒くべとついて、洗っても暫くは取れなかった。





3時少し前に、出来上がったファイルをCDに焼き付け、書状を添えて、郵送しに出かけた。土浦在住のMIXY友Sさんの日記に、コブシの実から下がった白い実の写真が載せられていた。キタコブシはどうなっているかと、東町公園に向う。トウグミの実が赤くなっていた。キタコブシを見上げるが、実らしきものは見えない。もう少し南も廻ろうと、一番通りを越えて公園を南に進む。最も花を良くつけていたキタコブシにも、未だ実らしきものは見付からなかった。公園近くのベニシタンのあるお宅に立寄る。塀から垂れ下がるベニシタンは、数多くの実を付けていた。塀の東角にフサフジウツギに似た花が咲いていた。






昨年フサフジウツギを見付けたお宅を廻って戻ることにした。住宅街を北東に進む。久々に、コメツガのあるお宅に立寄った。松毬は少し黒ずんで残っていたが、新しい松毬は未だ出ていなかった。一番通りを東へ向う。車道と歩道の間の街路樹が植えられてある僅かな隙間は、近隣の庭から溢れた様々な植物が脈絡もなく植え込まれて賑々しい。ヨウシュヤマゴボウの花が咲いていた。雪の中からエゾノコリンゴの多くの実が現れたお宅の前を通る。未だ実は大きくなっていなかった。東の沢近くのお宅の塀の上を見上げる。こちらのフサフジウツギは、未だ花序が充分に出てはいなかった。東の沢の西側の遊歩道を歩いて戻った。久々の青空で、気分も大分晴れやかになった。







ナツツバキ Stewartia puseudo-camellia ツバキ科