09, 07. 2010 エゾノシモツケソウ


下り坂を五番通りへ向う。通りが間近になった西側に、大きなノリウツギがあった。白い花を沢山付けている。昨日佐渡在住のMIXY友Kさんが、ノリウツギを載せていらしたが、その説明に和紙を漉く折に使用されると、記されておいでだった。四国や吉野などで和紙を漉く現場を見て回ったが、トロロアオイは知っていたが、ノリウツギの使用は知らなかった。




五番通りを東へ進む。馬が出ていないかと敷地を覗き込んだが、馬の姿はなかった。馬小屋と思われる建物の手前に、白い花が咲いていた。小さな白い花の集積が、大きな花序を形成していた。オニシモツケに似ているが、違うだろうか。道路脇には、小さな黄色い花が続いていた。戻ってから図鑑で調べて、コメツブウマゴヤシというマメ科の植物であることが判った。




高速道路の手前を右に曲がり、南へ戻る。道はインターチェンジに沿って、緩いカーヴを描きながらの上り坂。予測が違わねば、この道は四番通りの農場の東側に出る筈。車が殆ど通らず、歩き易い道だった。ハリエンジュに良く似た葉を持つ木に、暗紫色の長い花序が付いていた。これも戻ってから調べて、イタチハギ、別名クロバナエンジュというマメ科の植物であることが判った。アメリカ原産の植物とのこと。




道端には、エゾノクサイチゴの白い花も見られた。上り坂の頂点近くに、大きなヤマグワの樹があった。数多くの実を付けていた。




坂を上り切り、平坦になった道を南へ向う。見覚えのある農場が見えて来た。農場の東側の道を進み、三番通りを越えて、東の沢に入った。ホウノキの花の跡に、大きな実が出来ていた。花が付いていた枝先全てではないので、受粉したものが実を形成したものと思われる。ギャラリー門馬の前の木立で、地面に落ちた小さな花芯を見たが、あれは受粉しなかったものに相違あるまい。初見の植物に多く出会えた佳い散歩だった。





一夜明けた昨日は、時折雨が降る変わり易い天候だった。写真の割り付けを終えたファイルに、文字を打ち込んで行く。ズームインさせて拡大はしてあるが、6ptや7ptの文字とのにらめっこは、目が疲れる。晴れ間をみて、庭を廻って息抜きをした。

エゾノシモツケソウが見頃になっていた。蕾は赤味があるが、咲くと淡いピンクとなって、美しい。後2箇所にあるのだが、そちらは一向に花を付けない。オオウバユリの蕾が、分割し始めた。後1週位で、開花しそうな気配。





ナツハゼが早々と紅葉し始めていた。サンショウの木で、緑色に衣装替えしたアゲハの幼虫を見付けた。頭を軽く突つくと、にゅっと触角を伸ばす。この動作は、小さな幼虫の方が素早く反応する。蛹になる時期が近くなった大きく肥った幼虫は、殆ど反応しない。満開に近い黒姫が、雨に濡れて美しかった。




エゾノシモツケソウ Filipendula glaberrima バラ科