31, 05. 2010 リシリヒナゲシ


昨日も前日に劣らぬ好天となった。夕刻少し薄雲が広がったが、気温は前日よりも更に上がり、暖かい一日となった。充分な陽光と気温で、植物の動きが早まって来る。今年初めて、アゲハが飛来し、満開のエサンツツジで吸飲していた。2日前に一輪開いたリシリヒナゲシが、次々と開いて来た。チシマヒナゲシと比べると遥かに大きいが、それでも背丈は20cmに満たない。






ニシキギに蕾が付き始めた。ナツハゼにも小さな蕾が付いて来た。ウメとクロフネツツジに挟まれて、余り陽当たりの良くない位置で、クサボケが漸く開き始めた。






三六のボードに丁度収まる作品の裏打ちをくり抜き両面テープを貼って、作品の裏にテープを貼る為に、床を水拭きした。作品を表を床に伏せての作業なので、その都度水拭きしている。乾きを待つ間に、少し心細くなって来た両面テープを調達がてら、散歩に出かけた。色の強い八重咲きのサクラが、未だ咲き残っていて、香りを放っている。東町公園のナナカマドは、もう白い花を付けていた。緑が深まり始めた樹々の中で、ケヤキの若葉が異彩を放っている。黄土色を帯びた若葉。パソコンに写真を落として見て、小さな葉裏に花か実の様なものが下がっているのが分かった。公園を抜けて一番通りを東へ向う。雪の中から沢山の赤いエゾノコリンゴの実が現れていたお宅で、その樹が蕾を付けていた。






一番通りから東の沢に入る。相変わらず2羽のハシブトカラスの姿があった。図鑑で見たツクバネソウの赤い花柱が出ていないかと、葉の中心に目を凝らす。中心から出た4本の花柱は、出初めは黄色く、その後赤くなることが分かった。





未だクルマムグラが白い花を見せ、エンレイソウは、フキの葉程に大きくなっていた。大分北へ進んだ所で、ルイヨウショウマの白い花を見付けた。黒い実を付けるルイヨウショウマ、アカミノルイヨウショウマ、白い実を付けるシロミノルイヨウショウマの3種があるらしい。訪れる度に、新たな表情を見せる沢は楽しいが、暫くは雑用に追われて来られなくなりそう。




昨夜は月が綺麗だったが、今日も早朝から良く晴れている。今日は何点の裏打ち作業が進められるだろうか。


リシリヒナゲシ  Papaver fauriel ケシ科
ルイヨウショウマ Actaea asiatica キンポウゲ科