17, 05. 2010 チシマザクラ


少し風が強くなった分,肌寒さを感じたが,昨日も良く晴れた。風は南風に変わっていた。風が凪ぐと,ぽかぽかと暖かい。父が鉢植にしていたチシマザクラを地植えにした小さな木が,花を付けた。剪定をせずに伸ばすと大きくなるのだが,玄関前の植込みなので,余り大きくならぬ様に切詰めている。花の色が淡く,花柄と萼が赤いのが気に入っている。

2種のサクラソウが蕾を上げて来た。サクラソウとアツバサクラソウ。バイモもあと僅かで開花しそうになって来た。実生からのヤマシャクヤクの蕾が大分膨らんで来た。気に懸かっているのは親株の2本。蕾は付いているが,少しも大きくならない。肥料を与えたことはないので栄養不足かと、液肥を薄めて周囲に撒いてみた。陽当たりの良い場所のヒトリシズカが開いて来た。根でも増えるし,花の跡の丸く大きな種を飛ばして増える丈夫な種。






レンゲショウマの勢いが良い。艶のある葉を広げている。6本に芽数が増えたシロバナシラネアオイにも,小さな蕾が付いていた。2年前に初めて出来た種子を蒔いてみたが,僅か1本ながら、小さな葵の葉が出て来ている。





厨房の外壁前に,にょきにょきとクサレダマが芽を出した。樹下の方が似合いそうなので,移植をしようと思っている。あちこちに差し上げた残りの種子を蒔いておいたヤマシャクヤクが芽を出した。親株が怪しい状態なので,頼もしい。




2時半過ぎに散歩に出かけた。東の沢の公園の奥のツクバネソウが開花しているのではと思い,東に向う。雪の中から現れた折は実を付けていたサンキライがすっかり実を落とし、大きな芽を出していた。東の沢伝いに二番通りへ出て,公園に入る。沢の底の広い芝生で,2組の家族がお花見をしていた。サクラもキタコブシも満開で,佳いお花見場所と思う。遊歩道を奥迄進み、急勾配の階段を上った。




階段を上って間もなくの位置に,とりわけ大きな樹がある。樹の種は分からないが,幹には捩れも出ていて,樹膚が凄まじい。階段を幾つも越えてツクバネソウがあった位置を目指す。先日コゴミという山菜であることを教えて頂いたシダの丸まった先端を採った。指先で難なく折り取れた。夕食は和食だったので,さっと湯がいてゴマ和えにしてみたが、癖もなく微かな甘みもあって、美味しい山菜だった。ツクバネソウの開花は,今一歩だった。あちこちに出ているのを確認して,花は後日の愉しみとなった。小さなヨブスマソウも,あちこちに見付けた。植生から、前日入った公園の窪みと、かっては繋がっていたことを確認した。






帰りは西を大回りして,東町公園を通って戻った。快晴の日曜日。サクラが満開の公園は何時になく人影が多かった。今朝も風が強い。雲は多めながら晴れているが,天候は下り坂になるらしい。


チシマザクラ Prunus nipponica バラ科 タカネザクラの変種
ヒトリシズカ Chloranthus japonicus センリョウ科