01, 03. 2010 進む雪解け


昨日は予報よりは幾分遅れ気味に薄雲となり、次第に青空が広がった。2工程を済ませた頃には、すっかり晴れ上がっていた。絵具の乾きを待つ間に、散歩に出かけた。前日よりも気温は高めで、ザラメ雪が緩んでいた。風も弱く、陽射しが暖かい。南東を廻ろうと、南へ向った。

バス通りの南側に、かなり広大な空き地がある。以前は道営のアパートが建ち並んでいた敷地。取り壊されてから10年程が経過している。夏には、アカバナツメクサ、オオマツヨイグサセイタカアワダチソウヒメジオン等の繁殖力の強い植物が咲き乱れる。その空き地の南西に、エゾノコリンゴが未だ実を残していた。過日見付けたツルウメモドキもすっかり姿を現していた。




南へ歩いたついでに、少し西を廻ってコメツガを見ることにした。未だ下の枝は雪に捉えられていたが、威風堂々、佳い姿だった。幹が太く、背丈は2階の屋根を超えている。足元を見ると、松毬が沢山落ちていた。道路に落ちていたものを頂戴して来た。長さは2cm弱。本当に小さく可愛らしい松毬。






東へ戻り、団地の南端の道を東へ進む。線路の南を走っている国道が立体交差で線路を越えて北に出て来る地点で、北へ進路を変えた。青空を背景に、和らいだ樹々の梢の微妙な色合いが美しい。雪に埋もれていた煉瓦工場は、すっきり姿を現し、除雪のブルトーザーの姿が消えていた。工場の東側の煉瓦や土管の山も、姿を現していた。足元を気にせずに歩く心地良さを、久々に味わう。





人気のない公園を眺め、東の沢を見ながら住宅街を西へ戻った。沢の底には流れが見えていた。昨年秋に戸外で地植えにされたツバキを初めて見付けたお宅へ立寄ってみた。レンギョウと思われる木が、僅かに雪の山から顔を出し、ツバキは未だ雪の山に埋っていた。東向きの陽の当たらぬ位置なので、姿を見せるのは先のことになりそう。良く陽が当たる雪の壁では、小さな氷柱が沢山出来ていた。日暮迄良く晴れて、家に戻ってからもう一仕事出来た。





昨夜は丸く大きな月が見えていたが、夜半に吹雪いたらしく、窓や壁に雪が貼り付いている。この先暫くは、積雪と融雪の繰り返し。我慢の時期が続く。