28, 02. 2010 渡り鳥
ここ数日に比べると気温は大分下がったが、昨日は良く晴れた。教室を終え、床を磨き、手がけたばかりのパーツを水張りした。明度が高く、軽い調子のパーツにしたいので、明るい陽射しの下で仕事を進めたい。
3時前に、北東のスーパーへ買物に出かけた。帰りの荷物が重くなるので、折角の好天だったが余り遠方迄足を延ばさず、少し回り道をして四番通りを通って行くことにした。ズブズブに融けていた雪は前夜の低温で凍ってザラメ状になり、足元でシャリシャリ音を立てる。陽射しは強かったが、風が冷たかった。雪原の雪も随分減って、木立の分量が増えていた。西の山並みは霞んでいた。
四番通りを東へ進む。覆い被さる様に聳えていた歩道脇の雪も減って、圧迫感が大分失せていた。農場の北側の木立のカラマツも、梢が色付き柔らかな表情になっていた。過日雪の壁から頭を出していたタラノキが大きく姿を現していた。
農場を東西に分ける道を南へ進む。ぐんと嵩が減った雪から、オオマツヨイグサやノラゴボウが、姿を現していた。道の東の農場には、堆肥だろうか、雪面に黒い土の様なものが見えていた。
秋に茸が生えていた農場主のお宅の大きな切株も姿を現していた。切株の中心に溜った水が融けて凍っていた。この毎年の結氷が、樹の芯に深い穴を穿っているのだろう。前庭に植えられている樹々を見上げていると、鳥の群が空を舞っていた。ヒヨドリよりも少し小型の鳥で、集団で右に左に素早く旋回して行動する。翼は黒く、腹部は白く見えた。暫く飛び回って、北東の空に消えて行った。今迄見かけぬ鳥なので、渡り鳥かも知れない。
買物を済ませ、住宅街を抜けて戻った。見え始めた春の兆しに、早く雪を融かそうと、お庭の雪を車道へ出して平にならしておいでの人々の姿が見受けられた。雪の壁には、融雪を早める為のスコップの痕が刻まれていた。
昨夜は月が見えていたが、今朝はどんよりと曇っている。気温は少し上がるらしいが、予報通りの明るい陽射しが欲しい。