19, 02. 2010 夕暮れの散歩


朝方の雲が切れ、昨日午前中は思いがけぬ晴天となった。気温も少し上がり、前日の空の青に比べると弱い青ながら、陽射しは充分だった。新しい作品に取りかかる。メインとなるパーツを分断し、ずらしを加えて他の数種のパーツを挟み込み、大きな流れを創った。正午を過ぎて薄暗くなり、雪が散ら付き始めた。細部の決定と貼り込みは光が充分な時にと切り上げ、陶筥の削りに入った。

3時半を過ぎて、肩が凝って来たので、気分転換に散歩に出かけた。陽は大分傾いていた。北の沢を半分と南の沢を半分廻って帰ろうと、住宅街の道を北へ向った。排雪が済んだばかりの広々とした道へ出た。ブルトーザーに削り取られた雪の壁から、アジサイが突き出ていた。




西へ向い、北の沢の中程に辿り着き、遊歩道を南へ向う。過日見付けた赤い芽のツタは、勢いを増していた。バス通りを渡り、池を覗いて見た。陽の当たらぬ池は、陰鬱な表情を見せていた。





東の遊歩道へ入り南へ向う。雪を纏ったカラマツは、柔らかな表情を見せていた。南の沢の中程にある階段まで達した。駅や駅前にある大きなスーパーへのショート カットの道筋になる階段には融雪剤が撒かれて、人通りで雪が黒く汚れていた。





住宅街の道を東へ引き返した。迷路の様な道をジグザグに進む。曲り角のお宅で、塀の上の藤棚から大きな実が垂れ下がっていた。実は切り取った方が翌年の花付きが良くなるので通常は見受けられないが、佳い色をした大きな実だった。更に東のお宅では、凍って変色したハマナスの実が、雪の壁から覗いていた。すっかり脱色したガクアジサイの姿も見受けられた。未だ街灯が灯る程の暗さではなかったが、PCに落とした写真は、かなり青みを帯びていた。





漸く真冬日を脱出したものの、今年の冬は気温が低く、雪の量も多くて厳しい。今日も明日も、雪の予報。暖かい春が待たれる。