06, 01. 2010 歩道の巨木


広大な農場は、四番通りで行き止りとなる南北に走る道路で分断されている。この道を南へ向うと、三番通りの角にスーパーがあるのだが、予定を変更して東へ進むことにした。歩道沿いにアレチゴボウがオヤマボクチと思われる植物が残っていた。遠景に見える雑木林を廻って戻ろうという計画変更。道は緩やかに下降し始めた。東側の農場の方が遥かに広い。以前南へ向う道路から、納屋の側に積まれた大きな干し草のロールの山を写真に撮ったが、その何倍もの干し草が延々と続いていた。




道路の北側に続いていた防風のパネルが途切れ、北側の視界が開けた。雪を冠った低い山は、日本海側の厚田へ抜ける山だろうか。道は更に下降し、一番低い底に当たる所に、高速道路を跨ぐ橋が架けられていた。高速道路の左手奥が、目当ての雑木林。




道を少し登ると、信号機のある交差点へ出た。四番通りと交叉する道路は、北へも続いていた。南へ曲がって、西の農場の方角を見渡す。当初曲がる筈だった道に建つマンションが小さく見えた。少し南の雑木林へ向う。予想通り人手が入っていない林だった。雪に覆われて笹しか見えないが、季節が変われば野草の姿にも出会えそうな林だった。




林の南端に、歩道の中央に残された大きな樹があった。除雪のブルトーザーの跡も、樹を迂回してカーヴを描いている。歩道の邪魔にもなっていなかった三番通りの大きな柳は、昨年切り倒されてしまったが、ここの樹は大切に残されている。車道に突き出た枝には、大きなヤドリギが見られた。中々魅力的な雑木林。雪が融けたらまた訪れてみたい。




三番通り迄南へ進んで西へ戻り、買物を済ませて帰った。水張りした和紙は未だ乾きが不十分で、縁を礬水で止めたのは4時を過ぎてのことになった。