19, 12. 2009 大きなケヤキ 


石川県の大雪や鳥取県迄降雪があったとニュースで報じられていたのに当地は中々雪が降らなかったが、今朝戸外は雪明かりで白くなっている。窓を開けてみると、7・8cm 降り積もっていた。寒さは随分緩んでいる様に思われる。もう少し纏まって降ってくれると、植物達は寒風に晒されることなく、明春まで眠りに就くことが出来る。

昨日午前中に、前日パソコンに取り込んだ数種のパーツを加工して、何とか賀状のファイルを作成した。刷り取る葉書の予備が不足なのと、インクも少々心配なので、午後から札幌へ買いに出かけた。使用しているプリンターは、7色セットする様になっているが、1色でも空になると、動きを止めてしまう。ファイルを見た目には関係なさそうな、黄色やグレー、マゼンタが空になって作動しなくなることが多いので、多めに買い入れて来た。

札幌は雲が多かったが、最寄りの駅で降りると、天空と東の空は晴れていた。雪のない最後の散歩になるかも知れないと、駅から歩くことにした。駅前を東西に走る一番通りを東へ向う。中央の沢の東の遊歩道を北に向おうとしたが、過日見付けたヒメアオキを見ようと、更に東へ向った。白樺公園からナナカマド公園へと、南へ伸びている公園迄辿り着く。公園を北に進んで間もなく、公園の東に隣接するお宅のお庭に、大きなコブシかモクレンと思われる樹を見付けた。今年何度も見上げた中央の沢に近いお宅の樹よりも遥かに大きい。黒く変色した実と、銀色の綿毛で包まれた新芽が見られた。写真を撮っていると、喉元に黄色い帯が見られる小鳥が飛来した。姿は収められたが、残念ながら色は出ていなかった。




幾分葉がしなだれた感じはあったが、ヒメアオイは無事だった。この1週の寒さは強く、最低気温が-7 度迄下がった日があった。凍って葉が黒くなっているのではと懸念されたが、艶やかな緑色に変りはなかった。公園が広くなっている場所の北側に、白く揺れている植物に目が止まった。塀と道路の間の隙間に植えられた植物で、綿毛が弾けていた。花の付き方と基部の色が抜けた葉を見ると、どうやらシュウメイギクらしい。秋の終りには、シュウメイギクは短く刈り込んでしまうので、花の跡の丸い実が、この様に変化するのは知らなかった。





西から雲が広がって来ていた。更に北へ進んで、小学校の南の広い公園に出た。公園の周囲の樹々は皆大きいが、中程のケヤキは一段と大きく他を圧している。




今年は随分色々な樹に出会ったが、このケヤキが殊の外気に入った。葉を落とした裸形の姿が美しい。来年、四季折々の姿を愉しみにしている。


]