12, 12. 2009 沢へ


この時期には珍しい3日続きの晴天、昨日も良く晴れた。前日貼り合わせを見合わせた作品に取りかかる。天地を窓に挟まれた細長い壁面に、4点の連作を想定しての作品だったが、パーツを組み替え、新たなパーツを入れて、2点の細長い作品にすることにした。上下に少しずらして展示し、横の流れを出しながら窓の圧力に対応する動きを出す事にした。新たなパーツの制作に入る。今週での仕上げは無理となったが、この流れの方が佳い。絵具の乾きを待つ間に、新たな動きに合わせて、パーツの大きさと形を変える作業をする。狭いアトリエは、足の踏み場もなくなった。3時を過ぎて一段落し、モデルの花を買求めに出かけた。

風はないが、明るい陽光に反して空気は冷たい。南西の商店街の生花店への買物なのだが、来週は雪の予報が続いているので、大回りをして中央の沢を半分程廻り、帰りがけに生花店に寄る事にした。白樺公園を通り抜けて、真直ぐ西へ向う。何度も見上げて来たコブシは、実が黒くなり残っていた。白い綿毛に包まれた新芽が出ている。沢はすっかり色が失せて、重く沈んでいた。遊歩道を南へ向い、バス通りに出る。暫く来ない内に、新しく手押しの信号機が設置されていた。バス通りを渡って、遊歩道を南へ進む。道も叢も、カラマツの落葉で埋め尽くされていた。黒々と聳えるカラマツは、寒さを助長させた。






鬱蒼と繁っていた下草は刈り取られて、見晴らしが良くなっていた。高い位置から池が見える。池の表面には薄く氷が張っていた。更に南へ進んで、中央の階段に辿り着く。駅への近道になる沢を渡る道は、雪の季節でも整備され、利用する人が多い。ぼうっと見ていると、駅へ向う若い女性が勢い良く階段を下りて行った。




此処から東へ向う積りだったが、階段を下りてみた。北の池に続く木道には、通行禁止の赤い札が下がっていた。秋には流れが止まっていた小川に僅かに水が流れ、蛇行して池の方角へ流れて行く様が見えた。陽が傾き始めたので、階段を戻り、北東の商店街へ向った。