11, 11. 2009 枯葉色のバッグ


夜半の雪は予報程は降らず、敷石の雪は融けている。今日の予想最高気温は3度。先週末の好天時より10度以上低い。そろそろ冬のコートを出した方が良いかも知れない。

今年1月から月に1度程、不定期にK・Kさんの工房に伺わせて頂いている。10年以上も前に、準備室で学生に茶と白の2色の粘土を渡していらしたK さんに、何故2色の粘土なのかを尋ねて、練り込みという技法がある事を知り、2色の粘土を手渡されて以来、すっかりこの技法にハマってしまった。紹介された陶芸の材料を扱う店で、大量の陶土や着色料を求め、随分色々なものを作って楽しんだ。K さんの転勤で途絶えていたが、昨年の個展後の思いがけぬ出会いがあって、残っていた陶土が日の目を見ることになった。

普段でも荷物が多い方なのに、工房へ通う折は荷物が格段に増える。春、夏用の大きなバッグは、昨、一昨年と2つ作ってあったので問題がなかったが、秋、冬用のバッグは、手持ちのものでは小さく、未だ雪がある頃に、早々と準備した。

昨年、在京の教え子から、大きなトートバッグを送った礼と個展の祝いを兼ねて、緑色の牛皮を贈られた。大きくしなやかな革で、早速贅沢に革を使用して、襷がけのバッグを作ったが、革は未だ充分に残っていた。表面に萎のあるオリーブグリーンの革が見付かり、在京の友人に、緑の革にオリーブグリーンを僅かに配した小振りのトートバッグを、教え子には、オリーブグリーンを主に、緑の革を僅かに配した襷がけのバッグを作って送った。





この配色が気に入っていたので、残っていた革で大きなトートバッグを作ることにした。サイズは、残っていたオリーブグリーンの革から割り出して、縦32cm, 横42cm, マチ幅8cm と大容量のバッグとなった。荷物を減らすことをせずに、大きな容れ物を作るのだから、ゴタゴタ物を持ち歩く悪癖は治りそうにない。