09, 11. 2009 最後の花で


昨日早朝は良く晴れていたが、次第に薄雲が広がり、10時を過ぎる頃には曇天となった。南東からの風で、気温は高めに推移した。今日の予想最高気温は13度。一気に5度も下がり、明日は雪の予報が出ている。

此処3週ばかり、庭の最後の花を生けて楽しんだ。上写真は、葉の両端に白い斑が入った園芸種のヤマジノホトトギス。春に成形し、5月に青白磁釉薬をかけて焼成して頂いた水差しに、1種活けでどさっと入れた。背丈を高くせずに、横広がりに花を入れる為に、口の径を15cm 程に広く作ってあろ。釉薬が溜った部分がほんのりと青みを帯びて、柔らかい感じに焼き上がったので、野草を入れるには都合が良く、出番が多かった。初夏には、教室のモデルにも登場させた。




モデルの左手前のポットも、5月に焼成して頂いたもの。春に有田から取り寄せた3種の呉須が、どの様に発色するのか分からないので、色見本を兼ねて彩色した。もう少し轆轤が自在に引ける様になったら、揃いのマグカップを数個作りたいと思っている。今週は、先月下準備をした練り込みの角皿と陶筥、面取りをしたポットに釉薬をかけに、K・K さんの工房へ伺う予定。練り込みは、本焼きで陶土の練り合せの部分に亀裂が入る危険性が待ちか構えているが、焼き上がりを愉しみにしている。





咲き始めのシオン、クジャクソウホトトギスは、10年程以前に焼成して頂いたターコイズブルーの水差しに入れた。この水差しも口を大きめに作ったので、かなりの量の花を入れられる。随分長い間、活躍してくれている。



雪が来る前に切り取ったシオンとホトトギスは、青白磁の水差しに入れて、未だ玄関に飾ってある。すっかり開き切り、少し傷んだ花も出て来たが、最後の花なので、傷んだ花を摘み取って今年の余韻を楽しんでいる。